焚書のニュースから

「蔵書廃棄 自由の番人でいる重さ」
http://www.asahi.com/paper/editorial20050715.html
このネタを社説で扱っていたのは、産経と朝日。産経はあまり面白い内容ではなかったので、朝日を引用してみます。

司書は「つくる会」や賛同する人たちへの反感から、独断でこれらの本を処分した。そういう行為は著者の思想や表現の自由の権利を侵し、損害賠償の対象になると述べた。

つまり、この司書さんは朝日新聞の熱烈な読者ではないかと思う次第ですが、まあそれはいいとして。

この裁判をおこした「つくる会」の教科書について、朝日新聞は社説で「近現代史を日本に都合よく見ようとする歴史観で貫かれ、教室で使うにはふさわしくない」と主張してきた。だからといって、会の関係者らの著作が図書館から消えていいとは思わない。

言ってることが矛盾していることに気が付きませんかね。「つくる会」の教科書は、会の関係者らの最も重要な著作じゃないんですかね。教科書は教室で使うことを目的に書かれたものであるわけですから、教室で使うな、ということは、その著作である教科書を「消せ」と要求しているのと同じことなんじゃないんですかね。
朝日新聞にとっての言論の自由とは一体何なんでしょうか。