こりゃ初耳だぇ

いつも愛読させて頂いているくっくりさんの「ぼやきくっくり」。そこに興味深いエントリーがありました。
「教科書採択問題〜愛媛の現状」
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri/index.php?day=20050717
産経新聞紙面に掲載された記事を紹介されています。大変、興味深いお話ですので、リンク先でぜひお読み頂きたいと思います。
さて、「詭弁の見分け方」などでも紹介されていますが、サヨクな方々(あるいは自称リベラルな方々)の常套手段の一つが「根拠もなく自らが多数派であるように主張する」というのがあります。この扶桑社の歴史教科書騒動についても、反対派の左巻きマイマイの方々は「多くの人が扶桑社の教科書が危険だと言ってるのだ!」みたいなことをよく言っています。で、このくっくりさんのエントリーの中にある、産経新聞紙面の引用部分を孫引きいたしますと。

扶桑社版の採択を求める市民組織「教科書を改める愛媛1000人委員会」の村上英富事務局長は、反対派の動きを「三年前の経験から、正攻法では勝ち目がないと学習した」とみる。
 十四年の県立中高一貫校への採択を前に、扶桑社版反対派は全国で約三万二千人の署名を集めたが、賛成署名は県内十万、全国三十三万。反対派は圧倒的少数だった。

おいおい、これは私は初耳でやんしたよ。これって大事なことじゃありませんかぇ。
国内の争いで勝てないと見るや、国外の勢力と結託する。これ、外交において最も忌避すべき事項なのですがね。
幕末の日本には、実はフランスが幕府に資金援助をしようと持ちかけ、小栗上野介が受けようとしたことがあります。しかし、勝海舟はこれを独自の人脈を使って阻止。幕府は滅ぶも、日本が生き残る道を作りました。これは外国勢力を排除して成功した例。
一方、時は遡って大化の改新直後。朝鮮半島では、勢力の弱かった新羅が唐と結託したことで、高句麗百済を滅ぼすことに成功し、朝鮮半島を統一します。しかし、これ以降、朝鮮半島はシナ大陸からの干渉を常に受けることになります(さらに言えば、新羅統一前には朝鮮半島には、独自の姓名がありました。しかし、新羅統一以降、朝鮮半島ではシナ風の一字姓にまとめられることになりました。生活基礎文化の面でも大きな影響があったわけです)。これは失敗例とまでは言えませんが(当時の東アジア情勢を考えると、止むを得ない部分も大きい)、自らの弱さを補うために外国勢力と結託すると、大きなリスクを伴うことを示す例ではあると思います。
要するに左巻きあっち系の方々は、本当に「日本が嫌い」でらっしゃることがよくわかりますね。あるいは、上記の歴史・外交の常識を知らないか、どっちかなんでしょうね。そういう人が書く歴史を子供に学ばせるのは、私は怖いですな。