何やってんだ、東京地裁

「「残念だ」と遺族=本多氏「当然の判決」−百人斬り訴訟
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050823-00000036-jij-soci

「百人斬(ぎ)り」訴訟で遺族側請求を棄却した判決を受け、原告の旧日本軍将校の遺族側と被告のジャーナリスト本多勝一氏らが23日、東京・霞が関の司法記者クラブで、それぞれ記者会見した。
 遺族の1人は「百人斬りは物理的、理論的にもあり得ないと確信している。判決で『なかった』と明確に示されず、残念だ」と話し、「あり得ない武勇伝を書き続ける本多氏はジャーナリストとして許されるのか。書き得だ」と批判した。
 これに対し、本多氏は「全く当然の判決。もともと歴史上の事実で、疑問の余地はない」と淡々とした表情。「本来、歴史のテーマである問題を裁判に持ち込んだこと自体、南京大虐殺や中国侵略の事実を否定しようとするものだ」と指摘した。

さて、本多氏は「歴史上の事実」と述べておられるようですが、最初にこの「百人斬り」を伝えた毎日新聞(当時:東京日日新聞)の現在の見解はどうなっているかというと、
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri/pic/050823.jpg

ところがこの記事の百人斬りは事実無根だった。

だそうですが、本多氏はこの事実を知らないのか?
それを受けて、産経新聞が社説にまとめているので、そちらを引用させて頂きます。
「■【主張】「百人斬り」判決 史実の誤り広げかねない」
http://www.sankei.co.jp/news/050824/morning/editoria.htm

しかし、朝日の連載記事が書かれた後、ノンフィクション作家の鈴木明氏は元将校の遺族らを取材し、その結果をまとめた著書『「南京大虐殺」のまぼろし』(大宅賞受賞作)で、「百人斬り」報道に疑問を提起した。東京日日新聞の記事に載った将校二人の写真を撮った元毎日新聞カメラマンも「戦意高揚のための記事で、あり得ない話だ」と証言している。
 また、毎日新聞が平成元年に発行した昭和史年鑑『昭和史全記録』は「百人斬りは事実無根」と自社の戦前の報道を否定した。米国にも「百人斬りは捏造(ねつぞう)」とする学術論文がある。

で、さらに本多氏の記述には決定的とも言える誤りがあるんですね。
「南京ふたたび 3 65年後の百人斬り」
http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/tyousa03/nank5.htm
本多氏の素晴らしい想像力に触れることが出来ますよ。