シナ共産党政府の実情

産経新聞の国際面コラム「緯度経度」より。北京駐在員の伊藤正氏によるコラムです。今回も全文引用ではありませんこと、ご容赦下さい。シナ共産党政府がいかにして、民主化を「抑圧」しているかがよく現れているし、またシナ共産党政府には法治は通用しないこともよくわかります。
「「民主化の火」は消せない」(10.4付産経新聞 国際面)

この夏、人口二千余の南部の村で、「民主化の小崗」と知識人らに注目された動きが起こった。広州市南郊にある番○(偶の人偏なし)区太石村。その行政始祖機である村民委員会の主任(村長)に対する村民の罷免活動が、民主化の「星火」(引用者注:小さな火種という意味)になるのではとの期待を生んだのだ。

わずかな補償金で収用された土地は、開発業者に転売され、地方政府の有力な財源になる。工場ができれば村の経済発展を促し、農民も雇用されて収入が増えるはず、だった。が、太石村ではそうはならなかった。土地の多くは投機目的の業者によって放置されたままになった。

大量の土地売却にもかかわらず、村の財政は赤字のまま、経済発展も幻だった。(中略)太石村の村民は暴力には訴えず、法律を武器に闘いを挑んだ。

七月末、村民側は四百人が署名した「村長罷免動議」を番○(偶の人偏なし)区当局に提出。(中略)村民委員会組織法に基づく行為だ。

八月末、当局側は書類不備を理由に動議を却下、村民側は座り込み抗議に入る一方、約六百人署名の動議を再提出した。この間、当局側は数百人の警官を動員して村民多数の身柄を拘束。

大学教授や弁護士らが声援する中、当局側は同義を有効と認め、十月七日に村民会議召集を決定。九月十二日付の大手紙「南方都市報」が詳報、村民の行動を高く評価したことで、一件落着と見えた途端、当局は警官千人を動員、村民の弾圧に転じる。

十四日付の「人民日報」華南版が村民支持の社説を掲げた翌日、当局側は突然、村民委員会(七人)の改選を翌十六日に実施すると告示。ところが官選候補は全員落選し、村民側候補が完勝した。これで終わらないのが中国式民主政治だ。

当局側は当選した村民に脅しをかけ、次々に辞退させ、一週間後には落選した七人の官選候補が繰り上げ当選してしまう。当局側は身柄拘束者を人質に、十月七日の村民会議でも村長罷免に反対するよう圧力をかけているという。

中山大学の●(草かんむりにカタカナのメ)暁明教授は(温家宝)首相に、「太石村の状況を調査し、村民を救ってください」と直訴状を送った。弱者救済を掲げ、農村の民主改革を唱える首相に期待してのことだ。

首相の答えは一週間後に間接的な形であった。政府新聞弁公室当局が、太石村村民の活動を伝え支持する投稿を掲載してきた北京大学系学術サイト「燕南」に、投稿記録の抹消を命じたのだ。同時に、太石村取材は封鎖され、中国メディアも沈黙した。

シナ共産党政府は、国内外を問わず、自分よりも弱い立場にある者の意見は封殺します。その体質がよく出ていますね。アメリカやロシア、西欧には頭が上がらないがゆえに、同じアジア域内では一番強い、ということを誇示したいがゆえに、日本に対して「靖国批判」をしているんですね。
そういや、報ステの加藤解説員は、チベットに行ってきたらしいけど、どんな報告をしたのかしらん。誰か知ってる方、教えて下さい。シナ共産党政府に「見せてもらった」報告はどんなものだったのかな?