安全よりも倫理観

「牛丼業界、歓迎ムード 価格・品質、見極め」
http://www.sankei.co.jp/news/051209/morning/09kei003.htm

内閣府食品安全委員会が八日、米国産牛肉の輸入再開を事実上容認する内容の評価報告を了承し、十二日にも輸入再開が正式決定される見通しとなったことで、外食業界には歓迎ムードが広がっている。

私は何度もBSE由来のヤコブ病を心配するなら、飲酒習慣を止めるべし、と申し上げてきました。ヤコブ病対策も、食の安全、という訳のわからない観点からではなく、食肉にする牛を飼うことから考えろ、と申し上げてきました。食の安全よりは、食の「倫理観」の方がずっと大事です。命ある生物(それが植物であっても同じ)の命を絶って、それを食べていかなければ人間は生きていけない。食が無用の殺生にならないようにしなくてはならない。本来、狂牛病騒動や鳥インフルエンザ騒動は、食の倫理観を再考する良い機会だったはず。しかし、ついぞマスコミからそういう問題提起がなされることはありませんでした。
所詮、この問題もマスコミにとっては政府批判・アメリカ批判の材料でしかなかったようです。
ま、そりゃともかくとして、いいんじゃないですか、輸入再開。後は市場が決めることです。買いたい人、買いたくない人、それぞれでしょう。私? 食べませんよ。もともと、米産だろうが豪産だろうが、輸入牛肉って味がイマイチなんで食べない。薄給なんで、国産の高級牛肉なんて当然しょっちゅう食べられない。つまり、もともと牛肉はあまり食べてないわけで。それに牛肉よりは豚肉や鶏肉、羊肉の方が好きなものですから。