ホンマかいな?

これまたWEB版には掲載されていない産経の記事。
「4人に1人「沖縄独立」 琉球大が県民意識調査」(産経新聞12/20付朝刊)

沖縄県民の四人に一人が日本から独立すべきだと考えていることが、琉球大学の林泉忠・助教授(国際政治学)の調査チームが行った県民意識調査で十九日、分かった。自分を「沖縄人と思う」人も四割いた。

なかなかセンセーショナルな記事ですね。しかし、よく考えると、大阪市民(あるいは府民)に同じアンケートをすると、50%を越えそうな気がする。まあ、大阪の方々はこういう質問にも、ギャグとユーモアで答えそうですが。
で、実際のところどうなのかというと、

この中で日本政府が沖縄の独立を認めた場合、「独立すべきだ」が24.9%。一方で「独立すべきでない」が58.7%を占めた。

・・・・。あの、全然タイトルと内容が違うんですが。前提条件は「日本政府が沖縄の独立を認めた場合」でしょ。つまり、日本政府が沖縄を見捨てた場合ってことですよ。民主党政権公約にしてましたけど。それでも、6割弱の人は、日本に(か、もしくはシナか台湾か)面倒を見てもらうことを選択しているわけです。
なのに、この助教授とやらの結論は、

終戦までの沖縄文化抑圧策や、復帰後の基地問題などに対する日本政府の対応が、多くの住民に受け入れがたいと思われているのではないか」と分析している。

あのさ、例えばね、私は滋賀県住まいですけど、「日本政府が滋賀県の独立を認めた」っていうことは、素直に「日本政府は滋賀県を敵視している」とか「日本政府は滋賀県の面倒を見ない」ということと解釈しますよ。そう言われれば、一滋賀県民としての矜持にかけて、独立したろうやないか、と思います。まして、滋賀県は琵琶湖という京阪神の水瓶を背負っている。水やらんぞ、と脅してでも、日本政府に抵抗してやりますが。
っていうか、この助教授とやら、恐らくどういう結果が出ても、最後の一文が言いたかっただけちゃうんかと。