歌舞伎の出来ない歌舞伎役者は意味がない

さて、通常国会が始まりました。小泉改革の総仕上げ、とか言われていますが、経済だの外交だの、そういうとことはとりあえず国会議員の中で十分議論してくれれば、結論がどうあれ、構いません。間違っていれば、あとで修正すれば良いことなんで。
しかし、皇室典範はそういうわけにはいかないと思う。もちろん、現行の皇室典範の改正は必要(できれば廃止が望ましい)ですが、それが皇室のご意向を無視し、世論(すなわち国会での多数決)だけで決めてしまおう、というのは、後に禍根を残します。
まず、典範は簡単に改正してもいいものだ、という風潮が残るでしょう。さらに、皇室の意見は聞かない、という先例ができるものよろしくありません。
まずは、皇室のご意見が最優先です。そのことをよく認識しておくことが、私たちには必要だと思います。
今、こういう運動をされている方もいます。私も参加します。下記は、ご存知、マッコイ博士のエントリです。
「■[天皇] 【皆様へ】女性・女系天皇阻止の方法【お願い】2」
http://d.hatena.ne.jp/drmccoy/20060121/p1
そもそも、男系・女系の議論の前に、皇室のご意見を最優先に考えるべきです。また、宮内庁の役人やら有識者会議の連中は、皇室の方々のご意見を無視したり、抹殺しようと考えているようで、その根拠は「皇族に政治的な発言をする権利がない」というもの。しかし、これは間違っています。
日本国憲法第4条

天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTM

天皇は、です。皇族は、じゃない。無論、皇族の方々には選挙・被選挙権はありませんけれど、発言されること自体、何の問題もないことは、憲法が保障するところです。宮内庁の役人や有識者会議は、日本国憲法をよく読むように。
さて、天皇家というのは、そもそも男系でなければならないと、私は思います。何故なら、天皇家(皇族)のルールは「神武天皇以来の男系継承の家系」ということであって、それ以外のものはないとも言えます。つまり、女系継承になった時点で、それは天皇家や皇族じゃないわけでしょう。
例えば、歌舞伎役者の襲名の場合、歌舞伎ができる(上手かどうかはわかりませんけど、多分、上手であることも条件でしょう)男子であることがその条件です。いくら、有名な役者の子息であったとしても、歌舞伎が全く出来ないただの人だったら、当然襲名の対象にはならないわけです。
皇族には「神武天皇以来の男系継承」、歌舞伎役者の場合は「歌舞伎が出来る男子の継承」というルールがある。皇族に女系継承を認めろ、と言っているのは、歌舞伎の出来ない子息に襲名しろ、と言っているようなものなんですけどね。
ま、私が皇族なら「我が家のことに口を挟まないで頂きたい」と申し上げたいところですけれど。