不毛な議論だねぇ

「カレーも箸で食べますか!? 給食から先割れスプーン減少で…」
http://www.sankei.co.jp/news/060123/sha032.htm

カレーもはしで食べますか−。給食でスプーンが使われないためカレーをはしで食べている学校が一部にある。米飯給食の普及に伴い、先割れスプーンがはしに切り替わったものの、スプーンが不足している影響があるとみられる。違和感を隠せない保護者や識者からは「スプーンで食べさせてほしい」との声が強いが、マナー違反とはいえないと異論を唱える人も…。(小田博士)

何を訳の分からんことを・・・。

カレーをはしで食べることについて、文科省は公式には「献立の形態に応じた食器具を使用してほしい」(学校健康教育課)としている。
 ただ「スプーンが足りないなら自宅から持参させたほうがよい」と話す職員がいる一方、別の職員からは「私はカレーは自宅でははしで食べることもある。ハンバーグも本来はナイフやフォークが正しいかもしれないが、はしを使ってもおかしくない」との声も漏れる。
 横濱カレーミュージアムのプロデューサーでカレーに詳しい井上岳久さんは「多くの国ではカレーはスプーンで食べるが、国内でもうどん屋やそば屋で出される粘度の高い和風カレーははしで食べることもある。食べやすさからすればスプーンが望ましいが、ルーの粘度が高くてはしでも食べられるのであれば構わないのではないか」と話し、是々非々の立場だ。
 一方、女子栄養大の三好恵子助教授(給食システム研究室)は「食事にはそれぞれ適切な食器具が必要。チャーハンもはしだけで食べられるだろうか。はしだけですべての食事を網羅するには無理がある。予算の制約など事情はあるだろうが、正しい食べ方を学ぶ上でもスプーンの併用が望ましい」と話し、スプーンの使用を求めている。

何でこんな不毛な議論が起きるのか、私にはさっぱり理解できません。すでに解決策は上に提示されています。

多くの国ではカレーはスプーンで食べるが、国内でもうどん屋やそば屋で出される粘度の高い和風カレーははしで食べることもある。食べやすさからすればスプーンが望ましいが、ルーの粘度が高くてはしでも食べられるのであれば構わないのではないか

これが答え。スプーンを準備できない自治体では、箸でも食える粘度の高いカレーを給食しなさいということです。これで答えは出ています。スプーンじゃないと食べられないモノを出して、箸で食え、はあり得ないでしょうが。答えはどっちか。スプーンも全員分用意するか、箸でも食えるカレーを給食するかです。スプーン持参とするのは、行政の手抜きです。だから、女子栄養大の助教授の意見は、全くの間違い。箸しか提供できないなら、箸で食える範囲のモノを給食すればよいだけのこと。それで食事の範囲が狭まるわけじゃないでしょ。