で、有罪と決まった訳じゃないよね

確か中坊公平さんだったと思うけど、こんな意味のことを言っていたと思うんです。
「日本のドラマは、刑事が犯人を逮捕するところで終わる。しかし、アメリカのドラマは法廷モノが多い」
どうも、日本人のメンタリティとして、逮捕=罪決定、みたいなところがあるような気がします。確かに、私も堀江社長という人は、決してお友達になりたいとは思いませんが、かといって彼が本当に有罪確定なのか、という話になると、新聞報道を見る限り(テレビ見ないんでわかりませんが)、検察からのリーク情報(しかも情報源不明のモノばかり)で、果たして信頼できるのか、という気もします。
確かに、これだけライブドアの株価を下げてしまったわけです。もし、これで堀江氏以下が無罪となれば行政訴訟で莫大な賠償金を請求されることになるわけですから、検察も相当の覚悟、あるいは根拠を持っているとは予想できる。ただ、マスコミがそういう検証なしに、堀江叩きに終始しているのは、少々どころか、相当見苦しい。特に、ライブドア家宅捜索のニュース以来の産経新聞ライブドア関連ニュースは、非常に酷いです。
で、このニュースを冷静に見れば、こういうことですってところを、「泥酔論説委員の日経の読み方」さんが解説下さっていますので、ご紹介しておきます。
堀江社長 逮捕」
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20060124

実際のところ、事件の発端となったライブドアマーケット(旧バリュークリック)がマネーライフを買収するにあたり、発表された株式交換ではなく現金による決済だったことと、第三四半期の決算が水増しされていたのではないかという二つの容疑にも関わらず、マスコミが連日報じているのは所謂「堀江流錬金術」という、本件の核心に迫るどころかどんどん拡散していく方向にあります。
検察のリークは日替わりで目先を変えてきていますが、そのシナリオに飛びついて右往左往しているメディアの姿はまるで撒き餌に喰いつく養殖場の魚のようです。
検察だって自分に都合の悪い情報は出しません、そこに踊っているだけでジャーナリズムを標榜しているのですから呆れます。

検察のリークが「事実」かどうか、メディア自からが検証すらせず断定するのは危険であり、ましてそれが独り歩きするのは明白なのですから、面白がって世論を煽るだけでなくもっと慎重であるべきではないでしょうか。