イデオロギー政党が与党になると

ハマス過半数の76議席 パレスチナ選挙で大勝」
http://www.sankei.co.jp/news/060127/kok016.htm

パレスチナ選管は26日、25日投票の評議会(定数132)選挙の開票結果を発表、イスラム原理主義組織ハマス過半数の76議席で大勝し、第1党となった。パレスチナ自治政府アッバス議長の与党ファタハは43議席

さて、これで一時的には中東和平は難しくなると思います。しかし、そこまで悲観的にならなくても良いような気がするんです。というのも、長い目で見ると、イデオロギー政党は民主体制の中で生きていくのは難しいと思うのです。その実例は、実は日本で起きています。
今から11年前、日本の総理大臣は誰だったかを思い出してみて下さい。
そう、社会党の村山氏だったのです。社会党(現・社民党)はバリバリのイデオロギー政党でした(です、かな)。彼らが掲げていたイデオロギーは「反戦平和」で、野党時代には自衛隊不保持、日米安保反対を政策の中心にしていました。
ところが、いざ政権を担当してみると、現実的に「反戦平和」主義が成立しませんでした。結果的に、社会党はそのイデオロギーを捨てましたが、捨てた瞬間に多くの人がイデオロギーは現実の役には立たないということを理解しました。
そして、今やイデオロギーを捨てなかった残党の集団が「天然記念物」クラスの希少な存在になっているわけですね。
私の個人的な見解では、このハマスも10年しないうちに民衆の支持を失うと思います。イデオロギーは現実と関わらない間にだけ、存在価値があるわけで、現実に関わったときから崩壊すると思います。無論、ハマス政権が独裁政権にならない、という前提ではありますけどね。そう、イデオロギー政党が生き残る道は、一党独裁体制を築くしかないわけで、それをやっているのが、シナ共産党朝鮮労働党なんですね(南朝鮮の大統領与党も、それを目指しているみたいですが)。