おい、誰か首相に教えてやってくれ

首相は本当に理解できてないみたいだし。
小泉首相女系天皇反対に反論」
http://www.sankei.co.jp/news/060128/sei001.htm

小泉純一郎首相は27日夕、女系天皇を容認する皇室典範改正案への反対論について「女系天皇を認めないということは、仮に愛子さま天皇になられた場合、そのお子さまが男でも認めないということだ。それを分かって反対しているのか」と反論した。
 首相は「よく議論していけば、この改正は必要だと分かってもらえる」と、今国会で改正案成立を図る方針に変わりがないことを強調した。

こりゃ、本当にわかってない。だから、分かって反対してるんですってば。そもそも天皇になられる愛子様のご伴侶が見つからなかったら、それこそ皇統断絶ですよ。
よく議論する前に、皇室のご意向を無視するな、と申し上げておきましょう。
それにしても、この話、ちょっときな臭くなってきた。つまり、天皇家外戚が絡んでないかってことが気になってきました。あくまで個人的な詮索の域なのですけどね。
現在の典範では、皇位継承権は皇太子殿下→秋篠宮様、という順序になっています。ところが、茶坊主会議案だと皇太子殿下→愛子様秋篠宮様、という順序。
継承順が一個違うだけ、では済みません。
つまりですね、茶坊主案だと秋篠宮様皇位継承の確立は、ほぼゼロ、ということになってしまうわけです。
何か臭いません?
最近、雅子妃は公務に姿をお見せにならないことが多い。週刊誌などでは、陛下との食事会なども欠席、中座されることがしばしば。なのに、ご友人の方々との会合には出席されている、と書かれている。最近では、各国の外交官を招く宴席のホスト役には秋篠宮様が座られているとも聞いています。で、その理由は雅子妃の精神的なストレスから来る病気の治癒のためだと。
しかし、普通に考えると、皇太子殿下がご結婚されているのにもかかわらず、殿下お一人で公務をお勤めになる状態は尋常ではない。また、雅子妃がこのような状態だと、残念ながらお二人目のお子様、特に男子を、という希望付きまでになると、また雅子妃に多大なプレッシャーをかけてしまうことになります。
天皇陛下がもしご内意として、「安定した継承のできる典範への改正」を希望されたとすれば、東宮家の実情をお考えになってのことだろうと思います。
しかし、それが即、愛子様のご即位ではないと、私は思うのですね。それは三笠宮寛仁さまが仰っておられたように、女系容認という話ではないわけです。
まだ秋篠宮様の御家系には、男子がお生まれになる可能性はあります(これが一番望ましいとは思います)。しかし、秋篠宮家にこのまま男子がお生まれにならなかったら、現行の典範では秋篠宮様皇位が終わってしまうことになります。
ただ、秋篠宮様の御家系に男子がお生まれにならない、という話は、向こう5年以上先になってのことでしょう。紀子様は、昭和41年のお生まれですから、今年で不惑になられる。まだ余裕はあるように思います。今年の歌会初めの歌にご夫妻揃って「コウノトリ」。意味深ですね。
しかし、それでも秋篠宮様に男子が授からなければ、これは何とかしなければならない。その頃、愛子様は10代半ばですね。それなら、天皇家に養子を認めるようにすればいい。GHQによって皇室離脱させられた旧宮家の中で、愛子様と同年代の男子のお子様は、数人おられるそうなのです。つまり、GHQによる皇室離脱がなければ、ごく普通に皇位をお継ぎになる方々がおられるということなんですね。その皇室離脱は皇統2600年以上の伝統に対して、わずか60年前のこと。(さらに茶坊主会議は、1年間で議論した時間もわずか30時間。舐めてますね。)
こうなってくると、茶坊主会議の結論は、東宮家の血統で皇位を継承しよう、という話にしか見えてきません。で、東宮家と秋篠宮家の違いは、外戚の違い、つまり小和田家と川嶋家の違いでしかない。もしかして、宮内庁の中でこうした派閥争いがあって、現在は小和田派が多いとか、そういうことだったりするんじゃないか、という疑義が私の中にはあります。
タイトルには、首相に教えてやれ、と書きましたけれど、下手すると首相は知っていて、すっとぼけているかも知れない。首相自身が小和田派で、それ故、茶坊主会議を集めて、今国会で決定してしまおう、ということなのか、と疑ってしまいます。
今どき、外戚絡みのお家騒動かよ、平安時代じゃあるまいし。とは、私も思うんですけれど、茶坊主会議の結論をこんなに早く成立させようという魂胆が、私にはよくわかりませんのですわ。まあ、そんなことよりも、内容ともかく首相は改革フェチだってことなのかも知れませんけどね。
とにかく、国会議員さんも「拙速だ」とか「女系認めず」という反対論じゃなくて、そもそも「皇族のご家庭の問題に我々が首を突っ込んではいけない」と言える方が出てきて欲しいところです。いないよなあ、そういう人。麻生さんくらいなら言ってくれそうなもんですが。