麻生さん、親切すぎ

麻生さんも結構親切ですねぇ。この記事は、今朝の産経朝刊にも掲載されていました。
「麻生外相:「日本は民主的な中国を待望する」」
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d48459.html

さらに麻生外相は「中国が自由、民主の国家に変わることさえ実現できれば、東アジアの舞台の中心に戻ることを歓迎する」と述べ、中国の自由民主国家への発展を確信すると示した。

今は中心にはいないって言っちゃってるよw。もう、全く釣りが上手過ぎw。
さて、問題は13億人丸抱えの民主国家にできるかどうかって話です。恐らく無理だと思います。国家と言うのは、ある程度の価値観や生活習慣、それに伴う家計経済の規模が似通っている必要はあります。あるいは、それを打ち破るだけの秩序があるか。シナ大陸と比較されるのはインドでしょう。人工10億とも11億とも言われる世界最大の民主国家、という触れ込みですが、インドの場合、国民がまずヒンズーやイスラムなどの宗教という価値観を持っていること、そして特にヒンズー社会では未だにカースト制度という、貧富の差をいわば正当化する秩序があります。だから、これだけの人口でも何とか民主的に運営できています。しかし、インドも外交よりは内政が大変で、正直なところ、人口に見合っただけの力を発揮しているようには見えません。
となると、基本的に無秩序を旨とするシナ大陸人13億人を一まとめにする民主国家は、まずあり得ないと思います。普通に考えれば、まず異民族とされる地区の分離独立は止むを得ない。モンゴル、ウイグルチベットあたりは、独立して一つの国家を運営するようになるでしょう。というか、もともとそうだったわけでもあるし。
問題は、漢民族の居住区域。ここだけで、都合8億人以上は住んでいるわけです。これをどう治めていくか。8億一まとめもまあ無理だと思います。結局は、4分割くらいにして、それぞれが独立国家を運営しつつ、連邦制を取り、外交や軍事に関しては、連邦管轄にする、というアメリカの合衆体制が望ましいのではないかと思うのですけれどね。
ま、この麻生さんの発言、大変よろしいことだと思います。シナ共産党政府にとって、正当性だとか、正統性だとか、そういうところを衝かれるのが一番辛いわけで、そこをネチネチと突付いていく。それでいて、向こうから何か言われても無視。これが対シナ共産党政府外交の基本でよいと思います。