千葉補選の結果

衆院千葉補選 太田氏955票差 初当選 小沢民主、反転攻勢弾み」
http://www.sankei.co.jp/news/morning/24iti001.htm

前議員の辞職に伴う衆院千葉7区補欠選挙は二十三日投票、即日開票の結果、民主党新人で前県議の太田和美氏(26)が、自民党新人で元埼玉県副知事の斎藤健氏(46)=公明推薦=を九百五十五票の小差で振り切って初当選した。小沢一郎代表は“初陣”を飾り、反転攻勢への足がかりを確保した。一方、小泉改革の継続を訴えた自民党には大きな打撃で、任期中最後の国政選挙で敗れた小泉純一郎首相の求心力低下も予想される。来夏の参院選をにらんで九月の自民党総裁選への影響も必至だ。投票率は49・63%だった。

さて、結果についてはどうこう申し上げることはございません。メール騒動ではかなりバタバタした民主党ですが、この補選までには何とか間に合ったということかと思います。
しかし、面白いのはこの記事の中で、太字にした部分です。
まず、衆議院では与党が2/3以上を確保している状況ですから、この1議席によってそれまでは通る法案が通らなくなると言う事態はあり得ません。ですから、反転攻勢への足がかりには、普通なっていない。ただ、日本における政治報道は、法案の内容よりは、マスコミ受けする「舌戦」が主体。そうなると、次の国政選挙は当分ないことを考えると、それまではひたすら、この補選の結果を受けて「自民よりは民主が支持を受けている」と言い続けることもできるわけです。
また、残りの「予想される」「必至だ」は、あくまでこの記事を書いた記者の主観ですね。むしろ、希望と言ってもよいと思います。
マスコミの中には、小沢信者がたくさんいるわけですが、今後、政治のニュースを見聞きするときは、そこを気を付けて見る必要がありますね。
で、自民党政調会長の息子も、市長選で落選したそうですが、敗因は大きく見て二つ。
一つは人選のミス。千葉ではエリート官僚の「天下り」。東広島ではある意味で「世襲」。今、世の中で最も嫌われていることをやろうとしたわけで、これは執行部の気の緩みと見るべきでしょうね。
で、もう一つは竹島問題。ここで、昨日のような妥協案で終わっていなければ、結果は変わっていたと思います。そういう意味では、自民敗戦の責任者の一人は、麻生外相ということもできます。
まあ、ともかく、千葉七区の有権者の方々、ご苦労様でした。50%以上の棄権された方々に激しく同情申し上げます。