シナ共産党政府の軍拡の理由

さて、麻生さんはドーハでシナの外相と会談したそうで。
「日中外相会談 ともに「靖国」譲らず 」
http://www.sankei.co.jp/news/060524/sei049.htm

アジア協力対話(ACD)出席フためカタールを訪問中の麻生太郎外相は23日夜(日本時間24日未明)、ドーハ市内のホテルで中国の李肇星外相と会談した。日中外相会談は昨年5月に京都で行われて以来、約1年ぶり。李氏は「A級戦犯の祀られる靖国神社に日本の指導者が参拝することは、戦争被害国の人民の気持ちを傷つける。政治的な障害になっていることに配慮してほしい」と小泉純一郎首相による靖国神社参拝の中止を要求。麻生氏は「参拝は心の問題だ」と従来の日本の立場を主張するとともに、自身の参拝については「個人の心情と公の立場を考え適切に判断する」と述べた。

麻生さん、ヌルイなw。
「いや、仰ることはなるほど、と思いますが、27年前にそちらさんが「A級戦犯」という方々を靖国神社は合祀いたしました。合祀したことは、日本のマスコミは大きく報道しましたので、今も当時も有能であられる中国政府の方々のことですから、その情報は把握されていたこととを推察いたします。その後、故大平首相は3回、靖国神社に参拝いたしました。その際、故大平首相は夫人を伴って訪中いたし、貴国政府から熱烈な歓迎を受けました。それから26年経た今、我が国の小泉首相が参拝したところ、貴国政府から首脳会談を拒否するというお話。一体、貴国にどのようなご事情があったのでしょうか? それとも小泉首相は独身だというところが問題なのでしょうか?」
と聞いてみるとよいと思いますよ。心の問題だとか、そういう抽象論にしちゃダメですわ。A級戦犯なんて、世界のどこを探しても、現在いませんよ、ということも教えて差し上げるとよいと思います。
記事からの引用、続けます。

麻生氏はまた、「中国の平和的台頭を日本は歓迎する。だが中国の国防政策の透明性が必要だ」など、18年連続で2ケタの伸びを示す中国の軍事拡張路線への懸念を表明。李氏は「万里の長城を見てほしい。あれは透明性もあり、明らかに国防だ」と反論した。

何がなんだか意味がわかりませんw。軍拡は万里の長城と同じだとでも仰るのかね。軍拡して、長城をコンクリートに替えてるとかなら、脅威とは思いません。ただの阿呆だと思います。何の例えか、さっぱりわからない。もしかしたら、産経記者の誤訳じゃないかと思うくらいです。
で、これを書いたところで、今日の本題。
シナ共産党政府の軍隊である人民解放軍。名前は優しいですが、実態は人民「監視」軍とか人民「抑圧」軍が正しいところでしょう。実は、人民解放軍の拡大路線は、対外的なものであることと同時に、国内に向けられたものだということなんですね。
共産党政府は、馬上天下を取った政権です。つまり、民主主義国家じゃありません。民主主義国家から言論によって政権交代が可能ですし、政権を追われた人が命を奪われたり、罪を着せられたりすることはない。しかし、共産主義国家において政権を追われる、ということは、自分の生命を奪われる可能性があります。そこで共産主義国家は、国家が圧倒的な武力を持つことを国民に誇示し、国民の不満を抑え込むわけです。また、共産主義国家において、体制に不満を持つ人間は、自由主義陣営と手を結ぶであろうと想像できます。何故なら、共産党という組織は、世界的なコミンテルンを結成した経緯がある。自分たちがやったことだから、敵も同じことを考えるはず、と普通思います。となると、自由主義諸国よりもオレの方が強い、ということを示す必要もあります。自由主義諸国と手を結んでも無駄だ、と思わせる。そのために、彼らは軍拡をしなければならないのですね。
はっきり言って、現時点の地球上で、シナ大陸を侵略しようと考える酔狂者はいません。シナ共産党政府は経済大国、と言っても、その経済を支えているのが、10億人規模の大貧民です。しかもシナ大陸の人口集中域は、天然資源に乏しく農業だけが産業という状態です。こういう土地を、わざわざ軍事的に侵略したところで、その後の経営が大変です。植民地として搾取でもしない限り、経営できない。実際、シナ共産党政府は外資を活用して、自国民を徹底的に搾取して経営しているわけですがね。
ですから、軍拡路線に対して、日本が素直に「脅威である」とか「透明性を要求する」と言っても、これは馬の耳に念仏です。もうちょっとイヤラシイ言い方をした方がいい。
「いや、やっぱり一党独裁国家というのは、大変ですな。私(外相)なんかは、政権交代が起きても命や財産を奪われることはありませんからな。だから、貴国のように軍拡など考えなくても、とりあえず自衛のための戦力程度を持っているだけでよいのに」
と言えばいいのだと思います。
こんなイヤラシイことを言っても、別段、日シ関係は悪化しないと私は思います。