最高裁の判断を支持します

「本村洋さんの戦いはもうしばらく続く。」(「あんた何様?日記」さんより)」
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20060620

こちらとしては、さっくりと死刑判決が出ればいいなと期待しても、最高裁判所は、あくまで法律審のみで、事実審を行う権限は無く判決を下す所ではなく、最高裁が死刑判決を出す可能性確率は限りなくゼロで、破棄差し戻しか棄却のみの選択肢しかなかったのですが、無期判決の上告を差し戻したわけですから、無期を破棄したということは、即ち今後の裁判で無期懲役減刑が下ることはほぼ消滅。
死刑を前提とした差し戻しという事になり、死刑判断を回避するような新たな事情が出ない限り死刑は確定です。
また、日本の法曹界はガチガチの階級村だそうなので、最高裁で無期が差し戻されたのに、高裁が最高裁の決定に背いてもう一回無期の判決を出せる裁判官なんていないでしょうし、もし万が一、高裁が再度、無期判決でも最高裁の死刑はゆるがないでしょう。
(改行など、引用者が一部修正)

この名塚さんの見解に私は同意します。要するに、最高裁判所は地裁や高裁の「上司」に当たるわけで、破棄差し戻しは「部下」に対して「仕事がなっとらん」というダメ出しです。また事実審を行う権限がないのですから、最高裁がし得る最大の仕事をしたと思いますので、私は評価します。
この福田某は、キリスト教に帰依して反省している、とのことですが、それは良かった。それならば、自分が死刑になる意味がわかるでしょう。今、日本社会は凶悪な犯罪が増えていると言われます(実際にはそうでもないという意見もある)。それに対処する方法はいろいろあるのですが、一番効果的なのは、一時的にしろ、厳罰を処すというものだろうと思います。つまり、そうすることによって常識が書き換えられるんですね。
ここで、もう一度「生類憐みの令」を再評価すべきだと思います。細かい説明は、井沢元彦氏の以下の著作をご覧下さい。
「点と点が線になる日本史集中講義」(祥伝社
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396500785/503-6497332-2005568?v=glance&n=465392&colid=&coliid=