マスコミに嫌われていること

それが高支持率でもあるんです。
保守系社会派ブロガーnamiさん(「実は、ハードボイルド小説「ウェスティンホテルで朝食を」のヒロインである未亡人ナミ」だそうです。未亡人ですよ、未亡人! しかも美人で巨(以下略))の「namiメモ」の以下のエントリによると、
「■[政治][メディア] ウェスティンホテルで朝食を−ポスト小泉レース」
http://d.hatena.ne.jp/nami-a/20060627/p1

朝日新聞が、ポスト小泉世論調査(24,25日実施)を発表。いまだに小泉内閣の支持率が45%(不支持率41%)なんですね。かの国の大統領(確か、まだ任期が1年以上あるはず)とは大違いです。

という高支持率。ここまで来ると、小泉支持率というよりは、この5年、何かにつけて小泉批判しかしなかったマスコミに対する批判率と解釈して良いんじゃないかと思いますが。不支持率45%(支持率41%)のマスコミが「庶民」「国民」を騙るとは、詐欺ですよw。
さて、namiさんのエントリを紹介したのは、もう一つ理由がありますので、それは後ほど。
で、マスコミが如何に小泉嫌いかを端的に表すのが毎日新聞のこのコラム。
「憂楽帳:好き嫌い」
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/yuuraku/news/20060627dde041070029000c.html

小泉純一郎首相はキムチが嫌いだ。首相就任後、初めてソウルを訪問する直前、その話を聞いた韓国外交当局が「キムチは韓国の国民食だから、公言しない方がいい」と日本側に忠告した。結局、金大中(キムデジュン)大統領(当時)との会食では敬意を表し「キムチを口にした」(飯島勲秘書官)。しかし、盧武鉉ノムヒョン)大統領になって靖国問題などで日韓関係は悪化の一途をたどる。
首相に言わせれば「オレはキムチだけでなく、日本の漬物も食べない」とのことだ。一緒にカレーライスを食べた時も、首相は福神漬けに手をつけなかった。
首脳外交に詳しい高島肇久前外務報道官は「供宴では食べ物や酒、音楽で嫌いなものを出さないよう、事務方は細心の準備と注意を払う」と話す。ちょっとした好き嫌いが外交に微妙な影を落としかねないからだ。
今日から外遊が続く。首相は誕生日が同じで40年来のファンであるプレスリーの旧宅を、ブッシュ大統領と見学する。漬物は出そうにないが、事務方が小泉さんの好みに気を使うのも、この夏が最後になる。【徳増信哉】

私はキムチを食べますが、日本の漬物はほとんど食べません。漬物を作るのは、実は得意なんですがw。だから、カレーライスを注文するときは、福神漬けを断ります。
ま、そこはどうでも良くて、結局、誰が首相になったところで、事務方がその好みに気を遣うわけですけどね。ここまでして小泉首相を批判したいってのは、ちょっと異常な情熱ですよね。
で、namiさんのエントリに戻ります。

メディア向けの華のある政治家が人気のようですが、nami的には、パブリッシングとは、論点を明確にして簡潔に主張することで国民のコンセンサスを得るという考え方です。
ダラダラ長話をして、マスメディアが一部分だけ切り取って、発言の趣旨とは違う内容が強調されたと怒っても、それは、アナタがマスメディアの特性(紙面、時間制約)を理解してなくて戦略が下手だからでしょ(って誰の事、笑)

うん、namiさんに激しく同意します。
さて、同じことを逆さから見てみると、小泉サンがマスコミに嫌われた理由がよくわかるような気がします。
今までは、ダラダラ長話をするのがマスコミにとって「良い政治家」だったんですね。マスコミがその長話から、自分たちの主張とか意見に合うように切り貼りして記事を作る。そうすると、例えば産経・読売と朝日・毎日・共同では、同じ発言なのに全然違う内容になります。マスコミから見れば、政治家の長話を「テキトーに要約」するという、実に楽勝な商売をしていたことになります。これを政治家から見れば「言質を取られていない」というメリットもあったんですね。
ところが、小泉サンはマスコミのこうした「テキトーな要約」を激しく嫌った。だから、最初から長いことは言わない。マスコミもそれを伝えざるを得ない。でも、それじゃ仕事にならないんですね。だから、小泉サンはマスコミから徹底的に嫌われたのだと、私は邪推いたします。
今まで、長話を「ワンフレーズ」化してきたマスコミは、今度は「ワンフレーズ」を長話にしなくちゃならなくなった。要するに、マスコミ政治担当の連中の仕事が、これまでよりもしんどくなったってことなんでしょうな。
で、その結果がマスコミ不支持率45%(支持率41%)。マスコミこそ自省すべきですが、彼らの辞書には「省みる」という言葉が入ってないからねぇw。