ジャンル分けが意味を成さないw

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昨日の夕方、まだ小雨の残る大阪界隈に夕焼けが出た。その夕焼けが、何やら妙に赤みがかっていて、幻想的であった。職場の同僚としばらく外に出て、佇んでしまったほどである。美しい、という表現は適切では内容に思うが、とにかく幻想的な感じであった。
夕焼けの翌朝は晴れ、と言うのは、当然事実で、今朝は大変美しい朝であった。最近、一駅手前で降りて、30分ちょっと歩いて出勤しているが、徐々に明るくなっていく朝というのは、大変清々しい。清少納言枕草子で「春はあけぼの」と書き「冬はつとめて(早朝)」と書いた。今は、冬から春への移行期である。だから、その両方が美しいのかも知れない。
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昨日のエントリにトラックバックが付いていたので、誰かと思ってみると、オジサマである。そのオジサマのエントリを見たが、何のことはないいつもの「安倍批判」で、それなら新聞で読みましたよ。と、感想を書いてみる。最近、オジサマの日記は、かつて私が騒動を起こした頃に比べると、ずいぶん平和なので、コメントを書き込むようなことはしない。だから、こちらに感想を書く。私は昨日と一昨日に書いたように、6ヶ国協議離脱と核武装議論推進を提案している。核武装をしろ、とは言わない。核武装は、基本的に反対である。ただ、日本のように議論するだけで他国に脅威を与えられる国は他にない、というメリットは外交で生かすべきだということである。確かに、外交は行政の専任事項である。しかし、政府の外交方針を予算という形で承認するのは、国権の最高機関たる国会である。だから、国会議員が積極的に議論すべきである。それが、そのまま日本外交の強さにつながる。こういう議論を封印しているから、弱腰外交になっているだけのことである。封印する人は弱腰外交を批判しつつ、弱き日本を望んでいるわけでもあるのだが。ね、オジサマ?
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「ぼやきくっくり」(http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/)さんは、大変勉強になるサイトである。テレビ番組のテキスト起こしなど、私はやる気にもならぬ。そもそも、テレビを見ていない。特に、政治を題材にした討論番組は、最もキライである。しかし、テキストにしてあると読む。テキストにしてみると、偉そうな面をしている人が、実は大したことを言っていないということがよくわかる。
その「ぼやきくっくり」さんで、私が木曜の朝に楽しみにしているのが、関西ローカルのニュース番組「アンカー」で青山繁晴氏が出演したときの起こしである。今回も大変興味深く拝見した。この人、実は私は安倍政権のスパイではないかと思っているくらい、予見が当たる。スパイとは、日本語では「隠密」というが、スパイには「陽」「陰」があるそうである。陰は、もちろん、隠密のことである。陽は、実は隠れもしていないが、自然に情報が集まる立場に、言葉を悪くして言えば「ぬけしゃあしゃあ」と存在しているスパイのことらしい。青山氏は、その「陽」ではないかと疑っている。それはいい。今週放送分の起こしの中に、イギリス軍の核戦略について述べられていることがあった。イギリス軍は核兵器をすべて潜水艦に搭載し、地上には持っていないのだそうである。このあたり、流石イギリスである、と感心した。つまり、持っていない可能性もあるということである。潜水艦は、基本的に潜っているから、捕捉できない。しかし、核兵器を潜水艦に搭載しています、と言う。地上にないから、航空機で爆撃されたりする危険性もまずない。私は兵器音痴なのでよくわからないが、昔流行した「沈黙の艦隊」というマンガからの入れ知恵では、潜水艦を沈めるには潜水艦しかない、という気がした。実際はどうなのか、よくわからないが。
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それにしてもイギリス人というか、イギリスという国はなかなか食えない。この核武装の方法からして、少し嫌らしい。英国紳士、というイメージの逆でもある。逆に言うと、英国紳士を気取る裏に、こうした狡猾な部分がある、ということでもある。その点で言えば、アメリカも日本も偉く直球勝負な国である。バカ正直に「話し合い」を持ち出す日本と、バカ正直に「戦争」を持ち出すアメリカである。そのあたりで、日本とアメリカが仲が良いのも何となく理解できなくはない。
しかし、イギリスの狡猾さはもっと見習っても良い。例えば、イギリスは憲法がない。歴史の授業では「マグナカルタ」とかが相当する、と習うが、そうではない。マグナカルタは、ある一例に過ぎない。今まで、イギリスが議会制を布いて以来の経緯を考えて、法を制定する(制定するかどうかも考える)。
一番の例は、かつてイギリス議会は議会を圧迫した王を追い出したあとの措置である。どうも単独の王が得られそうにないので、オランダ王の奥方が、追い出した王の血統であるということで、オランダ王夫妻がイギリス王、という訳のわからない状態を取ったのである(「名誉革命http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E8%AA%89%E9%9D%A9%E5%91%BD)。その訳のわからない状態の末裔が、今のイギリスに繋がる。原則を持たない、ということを逆に利用する、ということがイギリス人の得意技なのであろう。
日本も去年の今頃は皇室典範で大騒ぎしていた。私は、皇室典範なんか廃止しろ、と提案した。ついでに、憲法を廃止し、再制定もしない、というのもいいと思っている。議会制民主主義の最先進国が、そういう状態なのである。この点でも、ぜひイギリスを見習う価値があろうと思う。
そういえば、イギリスは6ヶ国協議にも入っていない。これも真似した方が良いと思うのだが。