ご苦労なことでしたな

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何がともあれ、マスターズである。明日は朝3時半から中継である。どうしよう。先ほどCS放送を見ていたら、自転車レースのツール・ド・フランドル(RVV)をやっていた。これも見たい。私はスポーツ中継を録画することはしないので、これは悩む。RVVは12時まで中継がある。これを見ていると、3時間半しか睡眠を取れないまま、仕事に行く羽目になる。悩みながら、このエントリを書く。バカも極みである。
そのマスターズ、何と明日朝の最低気温が氷点下だそうである。風が強いのはオーガスタの常だが、今年はそれに加えて気温が低い。確かに、これまでのマスターズで、雨や曇天でないのに、選手が皆、セーターを着込んでプレーしていたという記憶はない。そもそも、プロゴルファーという職業の連中は、異様なまでに寒さに強く、気温が12、3℃あれは半袖でプレーするのである。その彼らにして、セーターまで着るのだから、相当なものである。3日目を首位で終えた、S・アップルビーはオーガスタに乗り込んだ際、セーターを持ってくるのを忘れ、オーガスタナショナルのプロショップで購入したそうである。確かに、彼の着ていたセーターには、オーガスタのロゴマークが入っていたように見えた。これで優勝したら、アップルビーの契約先は最大のチャンスを逃したことになる。確か、ブリヂストンだったような気がするのだが。
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今日は統一地方選挙の投票日だったそうである。何故、こんな他人行儀な書き方かというと、滋賀県は県知事選挙はすでに終わっているし、県会議員選挙にいたっては、我が地区では無投票で決定したからである。知事選はともかく、県会の選挙は誠にめでたい。所詮、人口5万人程度の田舎町からの議員である。選挙の前の「談合」で決めて頂いて、何の不都合もない。もちろん、その議員の働きが悪いのなら話は別である。選挙になると、街宣が煩い。私は、国会なり県会なりの候補者の中に「選挙期間中のスピーカー使用の街宣活動は禁止」とする公約を掲げる人がいれば、投票したい。私が立候補するなら、そう公約するところである。まあ、なにぶん、この1週間、拙宅の周りはいつもの通り、静かなものであった。
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その統一地方選挙の目玉は、東京都知事選挙だそうである。浅野氏という、官僚上がりで宮城県知事を務め、福祉を目玉にしながら、実は大した成果を挙げなかった人物が、マスコミの注目を集めんがために、出馬表明を焦らしに焦らしたことなどがニュースになっていた。これを「マスコミの注目を集める戦術」だと評価する向きもあったようだが、すでにこの時点で浅野氏の敗北は決定的になったのである。マスコミ自身は気が付いているだろうが、それに気が付くと自己矛盾になるので言わないことがある。それは、マスコミが推した候補、陣営はことごとく敗れる、というものである。すでにジンクスなどという、甘ったるい言葉で表現できるようなものではない。
確かに、多くの人はテレビや新聞を通じて情報を得る。しかし、その多くの人は、テレビや新聞というマスコミの「如何わしさ」を感じ取っているのである。マスコミに持て囃されているものは、実はマスコミが「売りたい」ものであり、それが必ずしも非マスコミの人々が欲するものではないということである。一見、視聴率を取れている番組も、実はそれが「不支持率」である可能性をマスコミは疑っているだろうか。私は、みのもんたなるタレントに関しては、視聴率の大半は不支持率ではないかと疑っているくらいである。
浅野氏は、初手からマスコミに担がれようとした。この時点で、敗北確定だったのである。マスコミに担がれた割には、期待できるほどの支持が得られないと見ると、単に反石原と思われる陣営と次々に手を結んだ。気が付くと、まるで社会党全盛期のようなイデオロギー対決のような状況になってしまった。これでは、浅野氏に勝ち目はない。さらに、浅野氏は「選挙資金が足りません」と公言までした。一見、「貧乏」をアピールしたようにも見えるが、高級官僚を退職し、県知事を2期だったか3期だったか務めた人である。そのときに支給されたはずの退職金はどうなったんですかね。こういうところも、少し間抜けである。有権者のインテリジェンス(知性という意味ではなく、本来の英語の意味での)を過小評価した結果であるとも言える。まあ、あれだけ普段、官僚の天下りなどを批判しているマスコミが、元官僚を担ぐ、なんてのは如何わしさ満点だったんですけどね。ついでに言えば、私、あの浅野氏の顔については、石原氏よりもよっぽど人を見下すような感じにしか見えないんですが。
東京の方はお疲れ様でしたな。これだけ文句を言うなら、貴様が東京都民だったら誰に投票するのかね。そう聞かれそうである。私は、日本国憲法の定める居住の自由にしたがって、東京都には住まない。それが答えである。
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