連休中雑感

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この連休中は、両親が4/30-5/3の間、拙宅に訪れたこともあって、あまりゆっくりできませんでした。ウチの子供は二人とも私の両親によく懐いてくれて、良かったんですけどね、もともと家族4人で暮らしている家に、大人二人追加になると、狭くて疲れますな。次回は、どこか旅館でも取るか。
父とは、5/2の早朝に近所の琵琶湖大橋ゴルフコースの北コースのハーフラウンドをしてきました。河川敷のようなコースなんですが、距離が3,300Yと十分あって、しかもフラットで結構広い。ホール間が松でセパレートされていて、なかなか格好のいいゴルフ場でした。5年前にカミサンと行ったんだけど、印象がずいぶん違いますな。5時スタートで、\4,500。8時前には帰宅できるし、これは使えます。しかも、秋までは同じ値段でナイターもやってる。今後、積極的に利用しようと思います。
結果の方は、ドライバーが右に行きまくりで、ミケルソンのようなゴルフ。林の中から、低い球とかフックとかで、グリーンを狙うゴルフ。しかも、パターが4H連続で3パットするなど、散々。しかも、最終9番でティショット左OB、打ち直しが右の林。林からの脱出に失敗して、結局8。トータルで46(パットは23)でした。最近、練習場でも調子が良くて、少し飛ばしにかかっていたんでしょうかね。もっと低く抑えたライナーを打つような練習をしなくちゃ。
ちなみに、コンタクトが全く合わなくなったので、とりあえずしばらくメガネでゴルフをする羽目になってしまいました。夏には視力矯正手術をしたいところです。
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連休中、両親が来たり、またカミサンの実家に行ったりしますと、どうしても食事が豪勢になります。つまり、ここ3週間くらいしていなかった肉食をするということになります。私の住まいである滋賀県湖南地方と言えば、近江牛の本場。両親を連れて、竜王町にある名店に行ったり、また、その話をカミサンの両親にしたところ、そこの肉を買ってきてすき焼きをしようということになったり。結果として、肉食をしてしまったお陰で、GWのラスト2日間は、完全にグロッキー状態になってしまいました。朝起きたときに、とにかく胃が疲れてる。まあ、こういうパーティ的なノリが私も大好きなもので、ついつい食べ過ぎちゃうからなんですが。
GW直前で、74.8kgまで落とした体重が、昨日の時点で76.0kgまでリバウンド。今日から、また肉食禁止でダイエット。今月末には、73kgまで落とせるかなと。
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少しだけ時事のお話。
フランスの大統領選挙が、今朝大勢判明したそうで。欧米のマスコミまではチェックしてませんが、日本のマスコミの論調は、ロワイヤルさんという女性候補をかなりヨイショしていたような気がします。で、結果はサルコジ氏が決選投票で勝利とのこと。
今日は新聞が休刊日なので、各紙の論調はわかりませんけれど、どういうことを書いてくるのか、少し楽しみです。
日本では何かと「右傾化」が問題になっているようですが、フランスのサルコジさんも右派ですわな。右派、というよりも、保守というのが正しくて、日本における「右傾化」も、私は個人的には「保守化」だと思うんです。グローバル化地球市民などという、いわば「大言壮語」に対して、みんな「そうか?」と思ってるってことです。これは、日本も欧州も同じような感じなんでしょ。
例えば、ヨーロッパではEUにトルコが加盟することでもめている。もめるのは当然なんですよ。日本が南北朝鮮やシナ共産党政府と政治同盟を結びましょう、と言うのにある程度近いんです。同じ神様を信仰し、その信仰を背骨にして社会を作ってきたのが、キリスト教世界とイスラム教世界なんですね。大事なのは、どっちも同じ神様を崇めてるってところなんです。だけど、信じ方、というか、方法というか、その辺が違う。その違いが、これほどまでに違う社会を作ってきた。今までは、どちらかと言えば欧州は、左的な考え方が主流だったんだけど、いざ、トルコがEUですよ、と言われた途端、それで本当にいいのかなと。良し悪しというよりも、オレたちとトルコって同質なんだろうかって思うわけでしょ。EUってのは、ある意味では「キリスト教クラブ」なんですよ。
トルコ加盟の問題は、このフランス大統領選挙には結構大きな影響を与えていると思うんです。キリスト教クラブから、一歩踏み出そうとするEUを、フランス国民の53%は是としませんよ、ということなんだと私は思うんです。トルコを仲間から排除するんじゃなくて、もともとトルコはキリスト教クラブのメンバーじゃないじゃないか、ということなんですよ。つまり、風呂敷を大きくしてしまうと、その分、自分たちがその風呂敷に包まれていることが実感できないことになる。その不安感が、マスコミ用語でいう「右傾化」であり、もっと正しい言葉で言えば「保守化」だと思うんです。排他的なんじゃなくて、もともと仲間じゃないから、お互い距離を開けてほどよい付き合い方にしましょうやってこと。
結局、日本で嫌韓とか「特亜」とか言ってる、私のような連中も、別に「右傾化」しているわけじゃないんです。「保守化」してるんですよ。シナ共産党政府や北朝鮮とは、現体制としての政治体制も違うし、特亜の国々とは、漢字を共有してきた(ここがキリスト教イスラム教が同じ神様を信仰するという点に相当)んだけれど、漢字で書かれた書物の解釈が全く違ってて、特に儒教を社会政治体制として取り込んだ特亜諸国と、単に「道徳本」として扱った日本とでは、全然違うんです。特亜諸国は「儒教クラブ」で、日本はそのクラブからは異端視されていた国なんですね。イスラム教国と違うのは、非儒教クラブの面々が「非儒教」という芯の通ったイデオロギーを持たなかったということでしょうか。それが、私は良かったんだとは思いますけどね。
ということは、日本と欧州は、今は似たり寄ったりな状況にある、ということです。イギリスの地方議会選挙でも、ほとんどイデオロギー臭がないにも関わらず労働党が後退しているんですね。これも、結果的には「保守化」なんだと思うんです。日本の統一地方選挙でも、兵庫県議会で社民党議席を失ったように、全体的な傾向は「保守化」なんですよ。つまり、先進国とか言われる多くの国で、政治的に保守化が進んでいる。ところが、アメリカだけはそこに逆行しているように見えるところが面白いと思います。逆に言えば、今回の英仏日の選挙結果の裏には、アメリカの「左傾化」、つまりグローバリズムに対する反発のような気がしないでもないんですけどね。ま、マスコミとは全く逆の論調ですけど。だいたい、NHKのニュースだと、サルコジ氏の紹介の冠文句が「アメリカ型の経済社会を目指す」ですからね。それは、根本的に視点が違うと思うんですよ。
で、この日欧の「保守化」のもう一つの共通項は、保守化しているのが若年層、というところかなと。つまり、今の「老人」たちが行ってきた、いろんな意味でのグローバル化共産主義運動もグローバル化です)に、若者が反発しているってことなんですよ。そう見ると、アメリカの大統領選挙って、マスコミが言ってるみたいに「ちょ、ブッシュwww、共和党www」みたいな結果にならないかも知れませんね。
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エキスポランドで事故がありました。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
さて、この事故ではマスコミが「何で検査をしてなかったのだ!」と、糾弾を始めています。でも、この構図にはいつも違和感があるんです。
つまり、こういう事故が起こって事態に気が付いたってことにおいては、マスコミも同じなんでしょってことですよ。普段は、行楽地の紹介番組で絶叫マシンを盛んに取り上げておいて、その安全性に全く疑問も持っていなかったってことじゃないですか。そこは、社会の公器だとかいう資格があるのかと。というか、鉄道事故も経験しているじゃないですか、マスコミを含め我々も。私の会社は、一応、ものづくりの会社ですから、こういう事故・事件の問題は、他山の石として考えます。それでも事故・事件は起きるんです。マスコミは、そういうものを作らないから、起きたことだけを報道してオシマイですよね。でも、それはそれで無責任だと思ってしまう。
鉄道と同じような、高速の乗り物の安全性はどうやって管理されてるのか、と前もって報道することはできなかったんでしょうかね。上にも書いたけど、絶叫マシンの特集は何度もやってるんですから、存在は知ってるわけです。そんなの管理側がきちんとやるのが筋だろうが。そりゃそうですよ。でも、そこに今まで疑問を持たなかったとすれば、そこはマスコミとして反省すべきところだと思うんです。そうすれば、逆に事故を未然に防ぐ役目を、マスコミはすることになるわけで、これぞ社会の公器だと私は思うんですが。
まあ、「起きたこと」を報じる組織が、「起きそうなこと」を未然に「防ぐ」ということはできないんでしょうよ。それじゃ商売上がったりじゃねーか。それなら、ホリエモンの批判は止めなさいってことです。結局、商売最優先なんでしょ、アンタたちも。
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野球の特待生って禁止されていたんですね。この問題は、各所でいろいろ言われているんですけどね、一つだけ抜け落ちてる視点があると思うんです。
これ、憲法9条と同じでしょ。
問題がなければ、日本人ってのは「憲法」だって無視するんですよ。以前にも書いたけど、大宝律令征夷大将軍が日本を統治するなんて、一言も書いてない。でも、現実は律令無視でやってきた。普通なら、律令を廃止するか、改正するかして、現実に対応するでしょ。ところが、日本ではそうじゃないんです。理由はいろいろあるんだけど、一種の民族性みたいなもんなんでしょうよ、きっと。
だから、裏金問題だとか「栄養費」だとか、そういうモノが表に出ない間は、「問題がない」ということになって、放置するんです。で、問題が起きたら、どうするか。解釈を変えるか、現実を変えようとするんですな。そこが、私には大変、おかしいというか面白い。
今回の高野連の幹部連中、憲章っていうんでしたっけ、それを変更しないということを言っていたように思います。つまり、現実を変えるんでしょ、これって。日本の野球を、世界一にした「特待生制度」(これは断固自信を持って言えます。これがなければ、日本の野球は今のレベルはあり得ない)を廃止するんですって。それなら、日本の野球の未来はありませんけどね。
だから、私は他の競技と同じように特待生制度を認めろ、と言いたい。だいたい、私は高校入試のときに某私学に受かりましたが、特待生で受かりましたよ、勉強の方で。授業料免除、予備校に通いたい場合は、その費用も補助する、という待遇でしたよ。栄養費みたいなもんですわ。勉強の特待生は可で、野球の特待生は不可っていうのは、一体どういうことなんですかね。どちらも脳の機能が優れているんですよ。運動だって、それを統御しているのは脳なんですから。
憲法9条を廃止せず、解釈で乗り切ろうとしたり、自衛隊を廃止しろと言ったり(これが今回の高野連の対応と同じ)するんだから、そりゃ野球憲章とやらだって、そうしますわな。これ、以前にも書いたけど、高校での履修問題と同じ構図なんです。
じゃ、どうすりゃいいんですかね。
私は、以前、日本の社会はルール統制型じゃないよって書きました。だから、守れないルールは作らなくていいんです。じゃ、特待生問題はどうするんだ。そりゃバリバリの特待生集団の学校でも何でも作ってみればいい。ところが、そういう学校に対して、皆さん、どういう反応を示すんですか。「アイツら、汚ねぇ」でしょ。で、そういうところには、選手もなかなか行かない。日本人の中で、「汚ねぇ」とまで言われて、何でもできる人は、そうそういない。だから、そういう極端なことができない社会なんですよ。そこに、みんなもっと自信を持っていい。ホリエモンには、一言「汚ねぇ」と言って、テレビに出さなきゃよかったんです。でも、その「汚ねぇ」ホリエモンを喜んでテレビに出したのは、どこの誰なんですかね。まあ、今はそこは主題じゃない。
ルールで統制しなくて、社会の、世間の常識に委ねる。それが実は、一番楽な社会なんです。だから、憲法9条の問題も、世間の常識に委ねる。まずは、そこなんでしょ。まあ、エライ人から見ると、その常識を信用できないのかもしれませんね。だって、エライ人って偏差値は一般の人よりウンと高い。つまり、「頭のよさ」では「非常識」にいい人なんですからね。そりゃ考えることが「非常識」でも仕方ないのかも知れませんが。
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