結局、好きなんでしょ

相変わらず飯の種とあれば、何でも飛びつくのがマスコミのようです。この問題、すでに養老先生が答えを出してるんですがね。最近のマスコミはベストセラーの本すら読まんのですかね。
「首相が靖国に真榊料奉納、先月の例大祭に「総理大臣」名で」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070508i101.htm
これが「政治」カテゴリに入ってる点で、もうアウトですよ。こんなの政治問題じゃない。これ、私がですよ、同じように「○○市××地区自治会第△組組長」という名前で真榊料を奉納したら、政治問題にしてくれますか。私の市では、市が自治会にある程度の行政行為を委託していて、「組長」って役は、市からの配布物や回覧を展開し、自治会の役員として働くことになってるんですよ。ある意味では、首相と同じく公職なんですけどね。報酬はもらってないけど(市からの行政委託費は自治会宛てに入る仕組)。いい加減、マスコミも勉強した方がいいと思います。これって、私から見れば、安部首相がマスコミを釣っているんですよ。どれだけマスコミがバカかってことを、マスコミ以外の人間に示してるようなものですよ。
で、この問題の正しい解釈は、stonさんの「ホームシアターとか映画とか日本チャチャチャとかの部屋」にすでに書いてあります。これ以外の解釈はあり得ません。
「■[日本]福島瑞穂というバカの言い草」
http://d.hatena.ne.jp/ston/20070508/p1

これを素直に読めば、あらゆる国民の信教の自由を守るために、国家が特定の宗教を利したり害したりすることを禁じているのだ、ということは明白だ。これをどう読めば「内閣総理大臣名で供物を奉納することは憲法違反だ」となるのか?
こんなこと言い出したら政治家は家に神棚も仏壇も置いちゃいけないってことになっちゃうっしょ? 政治家は一切の宗教行為に参加してはならないとでも? 政治家になるには自らの宗教心を一切捨て去らねばならないと?

ま、これ以外の解釈をすることの方が普通、難しいと思います。靖国参拝で特亜との関係が悪くなる、ということと、憲法で定められた信教の自由とは、全然別の次元の話。憲法で認められた信教の自由を行使した人が、民主国家の首相に任じられているということは、別に靖国参拝云々で文句を言ってくる国とは、ある程度、距離を開けてお付き合いすればいいですよっていう国民が多数派だってことじゃないんでしょうかね。それだけのことでっしゃろ、結局。
だから、靖国はケシカランと思う人は、靖国にも護国神社にも行かなくて良いわけだし、靖国護国神社に対して信仰を持つ人は行きゃいいだけのことです。そのことによって、何らかの政治的な責任はそれぞれ負いましょうねってことが、憲法に書かれてることです。だから、上にも書いたけど、安倍氏を首相に選んだ人たちってのは、安倍氏靖国信仰を持つ人だということを知った上で選んでるわけで、その選択によって多少、特亜諸国と事が拗れて、政治的・経済的に多少の不利があっても、それは甘受しますよっていうことなんですけどね。
まあ、そのことが分かってれば、マスコミもこんなことをニュースにはしないわけですが。