昨日は書かなかったことなど

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ここ最近、ちょっと日記をサボってました。というのも、出張は多いし、ちょっと忙しくなっていたからなんです。
出張は相変わらずなんですが、忙しくなった理由が、これまでは適当に書いていた特許が、どうもお偉方の目に止まってしまって、会社のいろんな部門を巻き込んでしまっている、という現状にあります。私は特許を書くのが苦手で(というよりも、論文や報告書などありとあらゆる「カキモノ」が苦手。だから大学の研究者じゃなくて、会社の研究員を選んだのに・・・)、年に1つも書かないくらい。それが、いわゆる「ノルマ」に満たないから、ということで、去年の研究成果の一つを権利化しようと思ったら、何だか大騒ぎになってしまったというわけです。要するに、自分の知らないうちに、会社の大きなプロジェクトに取り込まれていたというオチ。そんなん知りませんでしたわ、と抗議しましたが、去年の今頃に送られていたらしい、お前もこのプロジェクトの一員な、という証文のメールを転送されて、ジ・エンド。私自身が、こんなメール、オレにはかんけーねーよ、と思って破棄したから、知らなかったということのようです。
しかも、その件に関する打合せが7日に行われることになってしまいました。7日は居住区の市民ゴルフ大会に参加することになっていたんですけど、泣く泣くキャンセルすることになってしまいました。ああぁぁぁぁ・・・・。
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そういや、新人さんが入ってきた、という話は昨日書きました。んで、記憶がなくなるまでグデングデンに飲んだんですけど、この新人さん、私の部署でこともあろうに、私と同じチームなんだそうで。やれやれ、ご愁傷様ですな。期待に胸弾ませて配属されたら、ダメ社員窓際族が先輩ですよ。かわいそうだね。本当にそう思うもん。だって、会社に毎日楯突くことが仕事のようなヤツですよ。そんなヤツの後輩だなんて、むごいよね。
とは言え、その新人さん、偉いんだ。私も一応、工学博士なんだけど、学生時代の研究内容と今の会社での研究内容は全然違う。ところが、その新人さんの場合は、学生時代の専門分野がビンゴで、工学博士で御年30歳なんですよ。こりゃ、先輩の私が教えてもらう立場ですよ、アッハッハッハハハハハハ・・・・(涙)。
飲んでたら、上司とか他の先輩に「お前(Yotti)の方が落ち着きがない」とか言われるしね。もういいですわ。しかも、何かすでに婚約者とかいるらしいって言って、しかも飲み会に来ますから、とか言うんですよ、その新人クン。オレに飲み会で下ネタを言うなということか、貴様!
で、現れたその婚約者とやらがね、またね、すごいベッピンさんなんですよ・・・(泣)。えっとね、何かリアルについ3ヶ月くらい前まで現役のモデルさんだったとかどうとか(泣)。ええなぁぁぁぁぁ(涙)。
要するに、グデングデンに飲んだってのは、こういう経緯があってのことってことでした。ま、昨日、もちろん会ったんですが「元気な先輩がいて、すごく安心しました。彼女も、あんな人と仕事するのは楽しそうだね、と言ってました」とか30歳とは思えない、キラキラした目で言われちゃいました。ま、オジサンも頑張ろうと思うんだ。アンタの婚約者には嫌われたくねーし(方向性が激しく違うw)。
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年金のお話。
少し勘違いしている人も多いかも知れません。私が納めた保険料が帰ってこないなんて!みたいな人、ちょっと違います。別に社会保険庁の肩を持つわけじゃないんですが、そういう方向に考えちゃうと議論が間違っちゃう。
現在の公的年金制度ってのは、基本的に「賦課方式」って言うらしいです。保険料というから少しややこしい。今の保険料は、基本的に今、支払いに必要な年金支給分を現役世代で割り算して一人当たりの額が出ている。今、収めている保険料を積み立てているんじゃないんですね。
で、今後は「積立方式」にした方がいい、という議論もあるようなんですが、そこは結構大変なんだと思う。というか、私はあまり賛成できない。つまり、役人に積み立てた分の運用を任せられないということなんですよ。要するに、私は無駄な金を役人に回すな、ということが言いたいわけです。
私が郵政改革に賛成したのも、上の理由から。郵政資金が第二の予算として、役人が自由に使える金になっていた。だから、その金に族議員というのが群がって、官僚に統制された社会になる。無駄な公共事業体質というものの根本は、ここなんです。
今、年金を積立方式にしよう、と言うのは何となく筋の通る話です。しかし、この積立方式にすることは、要するに無能な役人衆にさらに運用というとてつもない、リスクの高い仕事を与えるということになるんですよ。しかも、この役人は、行政職ですから、基本的に選挙では選ばれない。テストで選ばれる。こんなことでいいのかな、と私なら思います。
だから、私は年金はこれまでどおり、賦課方式を選択すべきだと思います。
賦課方式にすると、少子高齢化現代社会では厳しいことは確かです。しかし、よくよく考えると、日本がここまで高度成長し、世界の中でも五指に入る住みやすい国を作った人たちは、今の高齢世代とも言えます。政治家や役人やマスコミ関係者はボンクラ揃いかも知れませんが、個々の国民一人一人は優秀だったとも言える。その人たちの努力に報いるという名目のためにも、私は賦課方式の方が望ましいと思います。
だいたい、自分たちの老後を考えたら、子供を作ってしっかり育てればいいんです。自分たちが、そういう育児という「リスク」を回避したからこそ、少子高齢化社会なんでしょ。じゃ、今度は少子高齢化社会のリスク回避のために、賦課方式年金制度を改革する。今度は、資金運用リスクが今まで以上に大きくなりますわ。そんなの勘弁して欲しいですよ、私は。自分が選んだ民間の業者に運用を失敗されたら、そりゃそれで自業自得ですがね、ほとんど税金のように取られる年金の保険料については、役人に対し「何もすんな。とにかく普通預金で良いから貯金しとけ。勝手に使うな」と言いたい。税金型の徴収をされて、しかも運用失敗しました。でも公務員だからクビになりませ〜ん、とか言われたら、オイ、コラ!ってなりますわ、温厚な私でも。
要するに、私は賦課方式年金制度を維持すべきだと思います。この方式は、要するに社会制度全体のあり方を示すものなんですよ。ある意味では、将来の資金運用というリスクを社会全体の育児、教育などにかかるリスクに分散しているとも言えるんじゃないかと、私は考えます。国・公共団体のお仕事は、基本的には集めた資金の再分配。賦課方式の年金は、ある意味では目的税です。資金運用では盛んに「リスク分散」と言っていながら、その資金運用の一番大きな部分を分散せずに役人任せってのは、私はあまり通りのよい話ではないと思うんですけどね。
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