個人的には高評価

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いや、世界陸上w。のっけから笑いですよ、笑い。初日の男子マラソンから始まって、日本勢のあれほどの凋落ぶりってのは、久々に見て面白いくらいですよ。為末、室伏、池田、みんな事前にマスコミ(っていうか、TBSか)に出まくっていて、メダルだの何だの大口叩いていて、この結果ですからね。まあ、大口叩くことで、自分のモチベーションを上げるだとか、最近はいろんな心理学的な要素もあるんでしょうけど。ま、それもすべて結果が伴ってのことですが。
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以上は、前座。昨夜は内閣改造がありましたね。テレビのニュースは、不細工なオッサン連中のしかめっ面が並んでいて、気分が悪いので、ネットのニュースサイトを見てたんですが、どういうわけか一覧で見られない。日経のサイトに至っては、「安倍新内閣の顔ぶれ」というリンクがあるのに、そこをクリックすると「ページが見つかりません」だって。
要するに、自社の系列TV局のニュース特番が終わるまでは、サイトにアップしないってことなんですかね、全く。まあ、私の検索不足ってのもあるんでしょうけど、海外メディアのサイト見た方が良かったかも知れません。
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それで、まあいろいろ変わったみたいで、産経新聞に言わせると「重厚な布陣」で朝日新聞に言わせると「脱安倍色」で三役は「席替え」なんだそうです。まあ、賛否はいろいろあるでしょうけど、今回の内閣改造は、私はこの一点で割り合い、高評価します。
それは、町村氏の外相起用。
靖国参拝するしない、という話よりも、実務的に、小泉政権下でシナ共産党政府に言うべきことを言ってきた人です。この起用は、実は直前の安倍首相のインド訪問に繋がっています。その辺の解説は、朝日新聞にお任せしましょう。
「首相の訪印―価値観外交のすれ違い」
http://www.asahi.com/paper/editorial20070824.html#syasetu1

インドは核不拡散条約に未加盟のまま核実験を強行した。ところが、米国は査察を条件に民生用の原子力技術や核燃料を提供する協定に合意した。フランスやロシアも追随し、インドを核不拡散の例外扱いにする動きが広がっている。
首脳会談でインド側は米印協定への支持を求めた。これに対し、安倍首相は「唯一の被爆国として核不拡散体制への影響を注意深く検討する」と述べるにとどまり、態度を保留した。
理解しがたい対応である。被爆国の首相がこんなあいまいな態度を取っていいはずがない。大切な友人であっても、言うべきことは言う。核不拡散問題では譲歩できない、と明確に伝える。それが日本の役割ではないか。
そもそも安倍首相の価値観外交は、中国包囲という色彩を帯びている。
03年度以降、インドは中国に代わって円借款の最大の受け取り国になった。価値観外交の展開に伴って、援助額はさらに膨らんだ。
しかし、日本にとって中国が持つ重みは、インドとは比べものにならない。在留邦人でみれば、中国が10万人を上回るのに対し、インドは2000人ほどだ。相互依存の度合いが全く異なるのだ。

インドが核保有国であることを批判してますけど、シナ共産党政府だって核保有組織なんですけどねw。そこの矛盾はどうするんだと、小一時間(以下略)。それはともかくとして、もともと安倍政権は、外交方針では小泉路線の継承が柱でした。それは、太字で書いた部分で、シナ共産党政府を包囲するということでもある。何故かと言うと、シナ共産党政府が一党独裁の非民主国家にして、エネルギー消費大国でかつ環境破壊大国でもあるからですね。町村氏の起用は、その路線の継承と見ていいと思います。防衛相と立場が逆だったら、ちょっと危ないところだったと思いますけどね。
ということで、何がともあれ、お手並み拝見。またマスコミは「○○内閣」とか言うんだろうけど、そんなこと作らなくても伝えるよう、努力して下さい。ワンフレーズポリティクスを生んだ張本人なんだから。
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