もうメッキが剥げるのかよw

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マスゾエ大臣のお話。その前に、昨日見て面白かったニュース。
帰宅後、何気なくテレビを見てたら、社会保険庁の面々が民主党の長妻さん他に呼び出されたというニュースをやってました。長妻さんはともかくとして、そこに何でまた原口がいるんだよ。あの永田メール騒動のとき、「オレのPC内のメールも消された」なんて、誰が見たっておかしい話をしてましたけど、もうね、民主党のためを考えるなら、原口はテレビに出るなと言いたい。あと、自民党のためには、山本一太もテレビに出るな。印象が悪くなるだけですわ。まあ、そこは置いといて。
んで、不正を働いた後、退職した社保庁職員をきちんと調べて、事実関係を洗い出して欲しい、という民主党からの要求を受けた社保庁職員、こんな言い訳を。
「退職された方々の住所や連絡先までは・・・」
いや、こりゃw、と思った瞬間、名前は忘れましたが、他の民主党議員がこんなツッコミを。
共済年金は払ってんでしょ。どこに住んでるのかわからない人に年金はらってんの?」
そりゃそうだべさ。このあと、努力します、なんて言ってましたけどね、如何に役人という連中がナメた仕事をしてるかが垣間見えた瞬間でした。
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そういや、ずいぶん前に公務員制度改革が議論になっていたとき、森・元首相が
「公務員の待遇を悪くすると、優秀な人材が公務員になってくれない。それは困る」
とか言ってましたな。その発言を受けた、週刊新潮の巻末コラムで高山正之帝京大教授は、
「日本に優秀な役人がいたとは知らなかった」
という意味のことを書いてましたが、昨日のニュースは高山氏の文章を裏付けるものになりましたね。
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で、今じゃ救国の英雄とされている感のあるマスゾエ大臣。年金以外にも仕事するぞ〜ってことでこんなことを言ってるそうです。
「「家庭だんらん法」に言い換え指示=「残業代ゼロ法」で舛添厚労相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000076-jij-pol

舛添要一厚生労働相は11日の閣議後記者会見で、一部事務職を割増賃金の支払い対象から外す「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度(WE)」について、「名前を『家庭だんらん法』にしろと言ってある」と言い換えを指示したことを明らかにした。その上で、「残業代が出なければ、早く帰る動機付けになる」と評価、働き方の改革の一環として取り組む考えを示した。
WEは厚労省が先の通常国会での法制化を目指していたが、「残業代ゼロ制度」と批判を浴び法案提出を見送った。

マスゾエさん、アンタ大本営ですか? 全滅を玉砕って言い換えた、あの大本営と全く同じ思考回路じゃないですか。まあ、マスゾエさんはサラリーマンの経験なさそうだもんな。
あのね、超過労働で問題になっているのは、残業代の不払いなんですよ。いわゆるサービス残業というヤツです。要するに、労働者をただ働きさせていることが根本的な問題なんですよ。残業代をフルにもらっているとすれば、そもそも割増賃金分を払う原資のある会社だということですから、そういう会社なら人材増強した方が得しますよね。定時内賃金の方が安いんだから。
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そんなことよりももっと根本的な解決策があるんですよ。
まず、労働基準監督署の人員増強と、権限強化です。とにかく、労基署が「ガサ入れ」を頻繁にやればいいんです。まずは、労働実態の把握。そして、次は残業代を定時内賃金の2倍以上払わせる法案を通すことです。この二つを実践すれば、残業は格段に減りますよ。また、仕事をさせる使用者側から見ても、残業代出すのがもったいないから、その分、人材を補強することになります。
だいたいね、社保庁の問題じゃなくても、厚生労働省はサボりすぎです。まあ、これだけ経済至上主義で、成長率だの景気動向だの、そういう話ばっかりでしょ。厚生労働省ってのは、各省庁の中でどっちかというと、そういう「カネカネ」の風潮に歯止めをかける役目を担っているはずでしょ。ところが、やることは経済産業省だとか財務省の言うなりですわな。まあ、霞ヶ関と永田町と経団連。この辺の癒着ってのは、相当怪しげだということなんでしょうな。
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安倍サンもさ、「成長を実感に」って言うんなら、こんな法案が逆効果だってことがわからんかな。小泉改革を否定するんなら、こっち方面でしょ。その辺、分かってないんだろうな。
どっちにしても、自民と民主、段々と旗幟鮮明になってきていいことだと思いますよ。民主党もここはチャンスで、外交方針は基本的に争わないってことにすれば、総選挙で2/3取れるんじゃないかと思うんだけどね(候補者がいないっていう難点もありますが)。
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