週末雑感

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この秋は連休が多くて、サボり体質の私にはとても嬉しいところです。今週末は普通に週末ですが、次の週は会社の「ゴルフ休み」があって、我が社は4連休なんですよ。たまんねぇ。
で、その秋の社内ゴルフ大会、私は幹事に当たっております。運営側に回るのも結構大変なものなんですが、参加者が100名を越えそうな勢いです。昨年は、90名強だったのですが、ここ数年、参加者も増えているようで、なかなかいい感じです。今回は、コース貸切なんで、まあスロープレーの被害者がいたとしても身内だしね。
今年は、春のボウリング大会で優勝しておりまして、その際、秋のゴルフ大会もベスグロ取って連覇します!なんて景気よく宣言した手前、恥ずかしいスコアは出せないのですけれど、どうも練習しすぎと、ちょっとここ最近のスイング改造がよくなかったみたいで、腰を痛めてしまいました。実は、ゴルフする分にはあまり痛くないんだけど、座ってたり、寝たりするのがすごくしんどい。特に寝返りや、立ち上がる瞬間が痛いんですよね。何とかならんか、この痛み。
しかし、練習の成果は着々と。家には数々のレッスン書で埋もれているのですが、困ったときは基本に立ち返る。そのための本が、後藤修氏の「奇跡の300ヤード打法」。最近、球が左に飛ぶのに悩んでましたが、この本を読み直し、右足首からスイングをスタートすると、すぐに解決。後は、出球の精度を高めることと、ドライバーの調整ですな。まあ、腰痛もあるんで、週末までは球打てそうにないので、今週はストレッチに徹しましょうかね。
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福田さんが自民党の新総裁だそうですね。
毎度思うんだけど、何で「自民党」という「私党」のボスを選ぶために、街頭で演説することが許されるんですかね。法では許されているにしても、公共の福祉ということを考えたら、あり得ない。街頭で麻生さんの方が人気があった、とか言うけど、そもそも私党の連中が、公職の選挙でもないのに、街頭で勝手に演説するなと言いたい。五月蝿い、迷惑じゃ。自民党総裁は、いずれ内閣総理大臣? そんなの自民党という私党の内部の都合でしょうが。こんなことを抜けしゃあしゃあとやっている自民党が、いずれ政権から転落しても、私は何もおかしくないと思いますよ。国民の迷惑を顧みない人たちに、何ができるんだ、という話です。
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まあ、実は面倒なんで、新聞の社説も何も読んでいないんですよ。別に、新聞が主張していることが、私の意見と同じであってもなくても構わない。
ただ、ニュースで見た民主党の鳩山さんのコメントには、同意します。ホント、久々に見ましたよ、ここまで派閥調整型の人事ってのも。それでもまあ小粒になりましたけどね。どうも、古賀さんの場合、自分が選挙対策委員長をやる、ということなんだそうですが、個人的には逆効果なんじゃないかと思いますけどね。
というか、自民党のこうした「リベラル回帰」は、民主党に対しては好都合のような気がするんですよ。
まず、麻生さんじゃなくて福田さんを選んだこと自体は、実は言うほどリベラルでもないんです。靖国神社云々については、私は福田さんには一定の評価をしてる。あの人は「私は行かない。私が行くことで問題を起こしたくない」と言ってるでしょ。他人に行くな、と言ってるわけじゃないんです。要するに、今は靖国は政治問題になるんだけど、自分はそれを解決することはできない(あるいは面倒だ)と言ってるだけ。谷垣さんとは、そこが違う気もする。そもそも、1年前、総裁選のときに出た「天皇メモ」で総裁選を降りたのも、私は評価してるんですよ。そういや、あの真贋について、マスコミは調査を止めちゃったのかな?
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問題は、福田さんの人事です。派閥に遠慮、と言いつつも、これだけリベラルな人を集めたと言うことは、自民党参院選の総括が、世論はリベラル回帰、だと判断したということじゃないのでしょうかね。
確かに、民主党は、小泉・安倍と続いた俗に言う「タカ派」に対し、リベラル路線を引いていたことは確かです。しかし、参院選の結果は果たして、リベラル路線への回帰かどうか。リベラルというのは、決して外交路線の話だけではなくて、内政にも出てきます。地方経済が疲弊しているから何とかしろ、という言葉を、かつてのバラマキ行政を望んでいるのだと考えているんじゃないかと思うんですね。
でもさ、実際のところはそうじゃないんじゃないかと。
4月に統一地方選挙がありましたね。あのときの結果は、実は保守回帰だったんですよ。何でもかんでも東京の言うなりにするんじゃない。ウチんとこが東京のコピーになりたくない。そういう意味での保守回帰がありました。実際、リベラルの権化だった社民党系議員は大幅に議席を減らしているんですね。
参院選は、あまりに内政面での失政の多かった、自民党政権への批判だったわけです。そもそも、細川政権のわずかな期間を除けば、ずっと自民党政権だったわけでしょ。行政をコントロールしてきたのは、自民党だったわけで、その自民党と役人の癒着構造をどうにかしろ、という批判が民主党を大幅に躍進させたわけです。
ところが、未だに「保革対立」でしか世の中を見れないような、古賀さんのような人を選挙対策の中心に据えたということは、自民党参院選の総括は、「世の中は、リベラル回帰を望んでいる。小泉・安倍のタカ派路線は飽きられている」ということだと、私としては認識してしまいます。
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実はね、この路線変更を誰よりも望んでいたのは、民主党の小沢さんじゃないのかな、と思ったりしている。もともと、小沢さんは結構、タカ派っぽい路線の話をしてきた人です。それが民主党の党首になってから、ずいぶん路線の違うことを言ってきた。その整合性については、自民党のアンチテーゼを出す、ということで説明してきたわけですから、同じ説明をすることで、自分のもとの意見に戻れる。しかも、民主党の中では一番問題になっている、党内の左右対立についても、反・自民という一本で統一できる。もし、ここで統一できなくても、自民党の右派と協調できるという可能性が残ります。
そもそも、自民党および与党に衆院の2/3の議席を与えているのは、「ネットウヨ」とか呼ばれる人たちです。郵政賛成というもののウラに、役人支配の脱却と、保守回帰があるわけでしょ。古賀さんが選対の長をやる、という時点で、大幅に議席が減るということは、確定しているわけです。もちろん、古賀さんはそのくらいは知っておられると思うけれど、それがどの程度になるのかな、という気がします。
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ま、もしかすると、古賀さんの一番の役目は、衆院選をとにかくとにかく引き伸ばすことかな、と思ったりもしています。今、世間に向いている自民党への目をとにかく逸らすことでしょう。その辺、どういう方策に出てくるのか、私は注目しています。
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