まだ揉めてるんだな

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教科書検定の話。面倒なので少しだけ。
言論の自由を標榜するマスコミが、何で「国家が検閲するんだ。憲法違反じゃないか」と論じない理由が分かりません。教科書は、著作物にあらずという論理は通用しないと思うのですけれどね。
前にも書いたけど、教科書なんて百家争鳴でいいんですよ。で、どれがいいかを大人が判断するんです。こういうところだけ、役人・国家に任せておいて、あとで文句を言うのは、国民としての成熟が足りてない。子供を育てるのは、国家じゃない。個人ですよ。だから、教科書なんか何だっていい。例えばこの問題なら、軍関与があったと考える教師がいて、でも学校の教科書にはそれが書いてなかったとする。それで、この関与云々が重要な問題だと考えるなら、教科書と違うことであっても教えたらいいんです。ただし、生徒・児童やその親御さんから「先生の言うてることは間違うとる」と指摘されたときには、それに反駁するだけの用意はしておく必要があるんですよ。今の教師に、そういう気概があるのか、と問いたいし、親の方にも学校に教育を預け切りにしてないか、と問いたい。
そういう何でも他人にお任せな態度が、実は食品偽装とか賞味期限の問題にもつながってるんですよ。ブランド名があるから美味しいと思ってしまう。賞味期限が絶対だと思って、何でもかんでもすぐ捨てちゃう。腐ってるか、傷んでるか、臭いで判断するなんてことは、誰も今はせんのでしょうな。自分で判断しない風潮が今の日本には蔓延してるんじゃないでしょうかね。
あんまり書くと、話がまとまんないでこの辺にしますけど、とにかく教科書検定は、著作物への検閲行為であり、これは明確に憲法違反だと私は考えます。ここは、護憲派の皆さんにもぜひ同調していただきたいと思います。憲法は9条だけじゃありませんぜ。
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