暫定なんでしょ

社会

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「町村官房長官「ガソリン値下げは環境問題にマイナス」」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080119AT3S1900X19012008.html

町村信孝官房長官は19日夜、千葉県市原市内のホテルで講演し、通常国会の焦点であるガソリンにかかる暫定税率問題を巡り、「ガソリンの値段を下げればそれだけで日本の環境問題はそんな程度の取り組みなんだということになる。そのマイナス効果は計り知れないものがある」と述べ、環境問題の観点からも税率維持が不可欠との考えを強調した。

何だ、これｗ。環境問題に論点を摩り替えようと思ったんでしょうけど、これはいくらなんでも有権者をバカにしすぎでしょ。私は環境問題にはそれなりにうるさい方ですが、いくらなんでもこれはないわｗ。
そもそもガソリン税って環境問題対策じゃないでしょ。しかも、ガソリン税で得たカネで道路を作ってる。まあ、既存の道路の補修費用もあるのかも知れませんが、まあ新規建設も相当あるわけでしょ。こっちの方だって環境破壊ですよ。
ガソリン税ってのは、道路整備費用を捻出するために、暫定的に税率を上げて、そのままほったらかしになってきたわけですよ。暫定ですから、時限が来たら元に戻しますよって言い訳してきたんですけど、とにかくまだまだ道路は必要ってことで、伸ばし伸ばしにしてきたんですな。んで、今度は出てきた理由が環境問題ってｗ。もう笑うしかない。
まあ、そりゃ今の自民党執行部を見たら、ハイハイなるほどねって誰だってわかるでしょ。選挙が近い、選挙対策本部長だったかの役職が、道路族の親玉の古賀センセイでしょ。選挙担当が「地方で負けたら、自民は終わるぞ」という。だけど、道路作りますって真っ向言うのはヤバイから、環境問題とか防災対策なんでしょ。
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例えば、ガソリン税の税率を戻すと、道路関連予算は9000億円の減収になるんだそうですな。まあ、約1兆円ですか。結構な額だと思いますが、たまにはお役人衆も減収でやりくりする方法を考えてみろといいたい。ここ数ヶ月は株価も失速気味ですけど、5年前くらいはかなり景気はどん底でしたな。だけど、民間企業はそういう減収減益という中でも、何とかやりくりしなくちゃならない。私は会社で研究員をしてますけど、当時は入社して早々。学校よりも会社の研究所はカネがなかった。ちょっとしたネジ、工具、部品なんかは、自腹で買ったりしてましたよ。会社の規則からは多少逸脱してるんだろうけど、実際、カネがないんだからしょうがない。仕事がないんだから、ボーナスも今じゃ想像できないくらい低かったですな。給料出せないからって、年間1週間くらい、一時帰休（給料払えないから会社に来ないでくれってヤツ）もあったくらいです。
ということは、もう少し柔軟に考えたらどうでしょうかね。他の予算から切り崩したりして、何とか半分程度賄うとかするわけですよ。お役所の中でみんなでカネを融通しあえばいいんでしょ。自民党さんも、シンクタンクとしてお役人さんをたくさんお抱えなんですから、そういう予算を組めばいいだけじゃないですか。縦割りだのなんだの言うかも知れませんが、とにかくカネがないんだから、何とかしなくちゃならん。そういう状況をどう考えるか、でしょ。今、国家予算って80兆でしたっけ？　ってことは、全体みんな1%ずつ分け合ったら、何とかなるってレベルじゃないですか。役人さんは、1%仕事が楽になると思えばいい。
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まあ、民主党みたいに「地方には一切迷惑かけません」というのもこれはこれでおかしい。もともと、1兆円があるという見込みで立っている計画がすでにあるんですから、どんなことがあっても迷惑は掛かる。だから、そこは正直に言わなくちゃダメですよ。
というか、自民も民主も、正直さが全くもって不足してますわ。道路が作りたいという気持ちを、環境問題に摩り替える自民党。減収になって今までの計画は必ず見直しが必要になるのに、迷惑かけないという民主党。こりゃどっちもダメですよ。
今、政治不信だとよく言われますな。これ、どういうことかというと、政治家・政党、そしてマスコミも全然正直じゃないからですよ。だれか責任者出て来い、なんて言ってるのは、マスコミだけですよ。市民の声っても、マスコミが採用した「市民の声」に過ぎない。多くの人は、責任云々よりは、まずは正直に話してくれ、教えてくれってことでしょ。判断材料にすでに大幅にバイアスかけて伝えられても「胡散臭ぇ」と思うだけじゃないですか。そこを政治家も、そして自分の意図を大量に盛り込んで伝えるマスコミも分かってないんじゃないかと思います。それでいて、政治不信、政治に興味がない、とかいって市民を愚民扱いするのは、全く持ってフェアじゃない。
だから、私は今回は、結論は民主党に賛成。ガソリン税の暫定税率は廃止。で、そこから考えてみたらどうかと思います。
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