やっぱりね

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いや、いい季節になりました。何がって、ゴルフにですよ。
花粉症も大変だったんですが、杉花粉が収束気味な上、医者にかかって薬をもらったら一撃で治ったりして、花粉症?何それ?食べられるの?、みたいな感じです。
で、世の中はガソリン税だとか道路だとかチベットだとか聖火が襲撃されたりだとか、いろいろあるようなんですが、まあ、この際、どうでもいい。ってわけにもいかないので、一つずつ。
まず、ガソリン税。再議決でも結構だと思いますよ。でもね、それやって解散総選挙でしょ。それで民主党が政権取ったら、また下がるんですぜ。役人さん、どっちが「混乱」しないか考えていただきたい。まあ、民間企業の人間だと、収入が足りないなら何とかするしかないわけで、それをルール変えてまで(本来、暫定税率の期限切れなんだから、戻す方がルール変更)お客さんからカネ取ることは考えませんわ。まあ、役人さんにはいい教育になると思いますよ。
で、道路ね。ちょっと前の産経新聞には掲載されてましたが、我が滋賀県の嘉田知事がこんなご発言。
「道路は特定財源で作れる。でも作った道路のために必要な環境対策や安全対策の予算は、特定財源では出ない。結局、カネはかかる」
そのままじゃないけど、意味はこんな感じかな。まあ、役人さんの発想から言うと、だからこそ、道路は作らなくちゃいけないんでしょうな。こうして役人主導のカネが回る限り、役人の権力が発揮されるということですから。同じ事象を、普通の民間人から見たら、嘉田さんの発言になると思うんですけどね。
んで、チベット北京五輪。開会式だけでも選手団一同でボイコットしてみ。
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さて、本題のゴルフの話その1。
3/22は丹波の山中、3/29は伊豆半島の根っこでゴルフしてました。どっちも会社の互助会関連なんですが、両方とも快晴、温暖ということのない天気でした。いや、料金は結構かさみましたので、カミサンには大変申し訳ない、と思いますが、とにかく楽しかった。
というのも、最近、ドライバーがすこぶる好調なのですよ。3/22はOBが一つもなかったし、3/29は1本だけ。しかも、スイングイメージをちょこっと変えただけなのに、楽に振れて、しかも距離が20Y近く伸びてる。だから、すごく楽しいんですよ。
でもね、スコアはイマイチ。3/22は87、3/29は86。理由は簡単。とにかく50Y以内のショートゲームがボロボロなんですよ。こりゃ今年一年の課題ですな。
次回は、4/18に休暇を取っていつもの仲間と行く予定です。この仲間とやるときは、不思議とスコアがよくなるので、今度こそ70台!
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石川遼のデビュー?戦の話。
賞金大会だからってツアーデビューじゃないんですが、まあ結構騒いでましたですね。初日首位タイってのもあったんですが。
で、二日目に1ホールで9を叩いて、脱落。しかも、バックスイングで木の枝を折って2ペナだそうで。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。
父君によると「危機回避能力た足りない」だったかな、そういう意味のことを仰ってましたけど、ちょっと違うと思いますよ。
根本的に、彼に限らず、日本のプロゴルフ界はゴルフに対する敬意が不足してるんですよね。それは、ルール軽視に現れている。
雷雨で中断した中、再開の合図の前にプレーを始めて失格になる賞金ランキング上位者。木の枝に引っかかったボールを、持っていた傘で落としてしまう元プロの解説者。クラブをへし折りながら打ったマスターズでのタイガーを絶賛する元プロ野球選手のコメンテータ。とにかく、ゴルフに対する敬意が足りなさ過ぎる。
そもそも、ゴルフにおけるルールというのは、プレーヤを縛るためではなく、プレーヤを保護するためにあるものなんですよ。アンプレヤブルにしても、そのまま打ったらクラブを折るかもしれない。あるいは木を折るかもしれない(木はそもそもコースにあるもので、それを破壊するということはプレーヤ自身にとってプレーする場を傷付けることになる)。そういうときには、「あるがまま」の状態でプレーできないので、ペナルティを払って怪我しない(あるいはコース内のものを傷付けない)状況からプレーしてもいい、というものですよ。そこを理解していないんじゃないかと思うんです。
まあ、それを「危機回避能力不足」と言えなくはないかも知れませんが、もうちょっと基本的な部分じゃないのかな、と思います。
確か、ハリー・ブラッドショーというアイルランド人のプロだったと思いますが、彼にはこんな逸話があります。ある試合で、ラフにボールが止まった。しかし、それほどライは悪くないように見える。ところが、彼は突然「アンプレヤブル!」と宣言。ペナルティを払って、ドロップしてホールアウトした。誰もが何故?と思った。そこで、ある記者が現場に行ってみると、彼のボールがあった場所には、小さな花がたくさん咲いていた。心優しき彼は、ショットで花を刈り取ってしまうことを恐れ、アンプレヤブルを宣言したのです。記者に「何で?」と聞かれた彼は、「オレには、あの花を刈り取る勇気がなかったのさ」とだけ答えたそうです。
私も、願わくばハリー・ブラッドショーのようなプレーヤになりたいものです。
石川クン、練習もスコアも大事だ。だけど、今、キミに必要なのは本を読むことだ。夏坂健でもいいし、ボビー・ジョーンズの著書でもいい。とにかく、キミは将来がある。まだ、手遅れじゃないと、オジサンは思うのだよ。
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