新聞は世論の代表じゃない

昨年は「竹島を譲る」という超電波コラムを書いた若宮センセイのコラム。長年敵対してきたナベツネ&読売との共闘にお喜びのようです。
渡辺恒雄氏 ブレーキ踏んだ保守のドン」
http://www.asahi.com/column/wakamiya/TKY200601300184.html
まずタイトルからして間違ってるw。誰がナベツネを保守と言ったんだw。
Wikiナベツネの経歴が書いてあります。まあ、どこまで信頼できるかは別として。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡辺恒雄

1946年 天皇制への嫌悪から日本共産党に入党

今でも天皇制を憎悪していることはよくわかります。実は、私は読売を昨年まで購読しておりましたから、ナベツネの復帰後、読売が手の平を返したような言論を取り始めていることはよく認識しているつもりです。
しかし、宿敵・ナベツネと意見が一致して大喜びする若宮センセイが面白いですね。筆が滑ってこんなことを書いちゃった。

さて、首相の靖国参拝をめぐる世論が割れる中、少なくとも新聞は、いまやほとんどがこれに反対している。

世論はほぼ二分。新聞はほとんど反対。さて問題です。新聞の意見は世論を代表していると言えるでしょうか? 普通に思考できる人なら、新聞の意見と世論は少なくとも首相の靖国参拝については乖離している、と考えるんですけどね。
また、昨年の総選挙でも、新聞やマスコミは解散直後には自民大苦戦を予想し、ひたすら民主ヨイショ報道を続けました。しかし、結果はその逆でしたね。つまり、世論はマスコミを信頼していないということなんです。新聞にしろ、テレビにしろ、その見方は「おいおい、コイツらこんなアホなこと言ってるで」と思ってるわけ。ある意味、ネタとして見られている。そこに気が付かないのが、マスコミの方々なんですね。

もとより世論も言論も多数派が正しいとは限らず、少数意見も大事なことは言うまでもない。かつて日露戦争に幕を引くポーツマス条約が結ばれたとき、その内容が屈辱的だと怒る世論が沸騰し、民衆が暴徒と化して首都に戒厳令が敷かれた。新聞が世論をあおった100年ほど前の罪深い経験だ。外交で譲歩を迫られた時、熱い世論は得てして政府の足を引っ張る。

その反省が全くない新聞社の代表が朝日新聞なんですね。当時のマスコミの中で、ポーツマス条約やむなしと書いたのは国民新聞のみ。その国民新聞は、社屋を焼き討ちされていますよね。何で他人事のように書けるんだろ。

しかし今度の場合、多くの言論が首相の頑固な対外姿勢をいさめているのだ。中韓とにらみ合ったまま持久戦を続けたところで、それで勝つには国内世論も国際世論も支持が弱すぎる。戦争も外交も引き際が難しくて、しかも最も肝心なことなのだが。

国内世論はほぼ二分(しかも新聞の調査)。国際世論は、シナ共産党政府と南北朝鮮以外は公式に反対する国は無し。持久戦も何も、何でそんなこと文句を言われなくちゃならんのですかね。
まあ、これこそ「バカの壁」ですな。それを超えようと思っても、このジジイ二人には無理でしょうけど。